どうも、Soranekoです。
私がオーディオテクニカ ATH-M50xGM プロフェッショナル モニターヘッドホンを知ったのは、普段から音楽制作とリスニングを両方楽しんでいる友人から「これを一度使ってみると他のヘッドホンには戻れなくなる」と薦められたことがきっかけでした。
普段はそこまで高価なヘッドホンに触れる機会は多くないのですが、長年使ってきた一般的なリスニング用のヘッドホンでは少し物足りなさを感じることが増えてきて、音楽の細部まできちんと味わえるものを探していた時期でもありました。
そのときにガンメタリックグレーの落ち着いたデザインを纏ったATH-M50xGMの存在を知り、自然と興味が湧いてきたのです。
実物を目にした第一印象は、やはり質感の高さでした。
艶を抑えたメタリックなグレーが派手すぎず、それでいて手にしたときにしっかりとした重みと冷たい感触が伝わり、長く付き合える頼もしさを感じました。
また、専用のハードケースが付属しているという点も非常に魅力的でした。
私は外出先で音楽を聴いたり作業をすることもあるため、ヘッドホンの持ち運びにはいつも少し不安を抱えていました。
ケースがあるという安心感は、日常的に使う中で想像以上に心強いのです。
初めて装着したときは、耳をしっかりと覆うイヤーパッドの柔らかさと同時に、適度なホールド感があることに気づきました。
圧迫感が強すぎると長時間の使用が辛くなりますが、ATH-M50xGMはその点のバランスが絶妙で、耳を包み込むように安定しながらも優しく支えてくれる感覚がありました。
その瞬間から、このヘッドホンはきっと私の生活に欠かせない存在になると予感したのです。
音を流してみると、第一音の透明感に思わず息を呑みました。
低音は厚みを持ちながらも引き締まり、中音域は楽器やボーカルがひとつひとつ際立って聞こえ、高音は伸びやかで繊細に響きます。
これまで聴いてきた馴染み深い曲が、まるで別の録音に思えるほど新しい表情を見せてくれたことに感動しました。
導入の段階で既に、このヘッドホンはただのリスニング用の道具ではなく、音楽との距離を一層近づけてくれる存在だと実感しました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
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オーディオテクニカ ATH-M50xGM プロフェッショナル モニターヘッドホン
オーディオテクニカ ATH-M50xGM プロフェッショナル モニターヘッドホン
レビュー良かった点
ATH-M50xGMの最大の魅力はやはりその音質です。
まず低音域は、単に重く響くだけではなく、ベースラインやバスドラムのアタックが輪郭を持ってしっかりと伝わってきます。
耳元で「どんっ」「とんっ」とリズムが刻まれるような迫力がありながらも、他の帯域を邪魔しない引き締まり方をしているのです。
そのため、EDMやロックの力強いサウンドはもちろん、ジャズやクラシックの繊細な低音も心地よく聴き取れます。
中音域に関しては特筆すべき美しさがありました。
ギターの弦の振動が空気を震わせる様子、ピアノの鍵盤を叩く指先のタッチの強弱、そしてボーカルの息遣いや口の動きまでもが目の前に浮かび上がるように鮮明です。
特に女性ボーカルの声は透明感が際立ち、息の流れや声の震えが細かく伝わってくるので、まるでライブの最前列で聴いているような錯覚を覚えました。
高音域は伸びやかで、シンバルの余韻やストリングスの響きが天井へと広がっていくように感じられ、音場全体を包み込む明るさがあります。
音の粒立ちが非常に細かく、ひとつひとつの楽器が空間の中で適切な距離感を持ちながら定位するので、聴いているうちに自然と目を閉じて音の中に没入してしまいました。
また、装着感も大変優秀です。
イヤーパッドは柔らかくクッション性が高いのですが、ただ柔らかいだけではなく、長時間使用しても熱がこもりにくい構造になっているため、集中して作業や鑑賞に没頭することができました。
頭頂部にあたる部分も適度にパッドが施されており、締め付けすぎず安定感をもたらしてくれるため、2時間以上装着していても痛みや疲れを感じにくかったのです。
さらに、付属のケーブルが着脱式であることも便利な点でした。
シーンに合わせて長さの違うケーブルを使い分けられるため、自宅でじっくり聴くときは長めのケーブル、外出先で気軽に使うときは短めのものと、ライフスタイルに寄り添う柔軟さが嬉しく感じられました。
そして、専用ハードケースの存在は実際に使ってみて本当に助かっています。
持ち運ぶ際に傷や衝撃からしっかり守ってくれる安心感があるので、カバンに入れて外に出るときも不安なく扱えます。
ケースの中に収めたときの収まり具合も良く、ファスナーを閉めた瞬間に守られている感覚が得られるのです。
総じて、ATH-M50xGMは音の解像度、装着感、携帯性のすべてにおいて高い水準を保ち、音楽を聴く喜びを何倍にも広げてくれる存在でした。
レビュー気になった点
一方で、気になる部分もいくつかありました。
まず、ATH-M50xGMはその名の通りプロフェッショナル向けのモニターヘッドホンという性質を持っているため、音の傾向がフラットで正確です。
そのため、普段カジュアルに音楽を楽しみたい方にとっては「少し硬い」「迫力が物足りない」と感じる瞬間があるかもしれません。
例えば、低音が過剰に強調されたヘッドホンに慣れていると、このモデルの引き締まった低音は物足りなく映る可能性があります。
また、デザイン面ではガンメタリックグレーという落ち着いた色合いが魅力的である一方、もう少し遊び心やカラーバリエーションがあっても面白いのではないかと思いました。
実際、同シリーズには他の色も存在しますが、このモデルを手に取る方にとって選択肢が限られる点は少し残念に感じます。
装着感に関しても全体的には優秀ですが、夏場など長時間使用するとやはり多少の蒸れは避けられません。
柔らかいクッション性が逆に密閉度を高めてしまうため、特に気温が高い日には耳周りに熱がこもる感覚がありました。
これに関しては、イヤーパッドの素材や通気性にさらなる改良があればより快適に感じられると思います。
そして、持ち運び用のケースについても、安心感はあるもののサイズが大きめなので荷物のスペースを取ってしまうという側面があります。
外出先で気軽に持ち歩くには少し嵩張ると感じる場面もあり、軽量化やコンパクト化が進めばさらに便利になるでしょう。
また、ケーブルについては着脱式で便利ではありますが、標準で付属するケーブルがやや太めで取り回しに苦労することもありました。
特に外出先で使う際には、もっと軽快で取り回しやすい細めのケーブルがあれば理想的です。
さらに音質に関しても、確かに正確で解像度の高い音ではありますが、そのぶん音源の粗さもストレートに伝わってきてしまうため、録音状態の悪い音楽を聴くと却って気になる点が浮き彫りになることがありました。
プロ仕様であるからこその魅力でもありますが、すべての楽曲を快適に楽しみたいリスニング用としては、少しハードルが高い部分でもあります。
まとめ
全体を通してオーディオテクニカ ATH-M50xGMは、音楽制作を行う人や音のディテールを楽しみたい方にとって非常に満足度の高いヘッドホンでした。
フラットで正確な音質は、ジャンルを問わず音楽の本質を余すところなく伝えてくれますし、普段聴き慣れている曲に新たな発見を与えてくれる存在です。
装着感や専用ケースによる安心感もあり、長期的に使い続けられる信頼性を持っています。
一方で、リスニング専用として気軽に楽しみたい方には少し堅実すぎる音の傾向や、ケースやケーブルの取り回しの面で改善の余地はあります。
しかしそれらを考慮してもなお、このヘッドホンがもたらす音楽体験の豊かさは何物にも代えがたいものです。
普段の音楽時間をより特別なものにしたい方、そして音に真剣に向き合いたい方にとって、このモデルは確かな選択肢となるでしょう。
私自身もこのATH-M50xGMを手にしてから、音楽を聴く時間が以前よりも楽しみになり、一曲一曲を大切に味わうようになりました。
音楽との関係を深めたいと感じている方には、ぜひ一度手に取っていただきたいヘッドホンだと心から思います。
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オーディオテクニカ ATH-M50xGM プロフェッショナル モニターヘッドホン
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。