どうも、Soranekoです。
在宅での配信やナレーション録音を始めようと考えたとき、どうしても避けて通れなかったのが「音質」でした。
視聴者の耳に直接届く声だからこそ、少しでも聞き取りやすく、自然で、温かみのある響きにしたかったのです。
いくつかの候補を比べる中で、ふと目に留まったのがオーディオテクニカ AT2020USB-X というUSBコンデンサーマイクでした。
無骨すぎないスマートなデザインと、手にしたときのほどよい重み。
そしてなにより、USB接続だけで本格的な録音ができるという手軽さに惹かれ、まるで導かれるように購入を決めたのです。
初めてPCに接続した瞬間、何も難しい設定を必要とせず、自動で認識してくれたことにまず安堵しました。
収録用のソフトを立ち上げ、恐る恐る自分の声を録音してみると、そこには今まで聞いたことのない、どこか澄んだ空気をまとった自分の声がありました。
その音に包まれるようにして、私はこれからこのマイクと一緒にたくさんの物語を届けていけるかもしれないと、静かに、でも確かに胸を高鳴らせたのです。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
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オーディオテクニカ AT2020 USB-X USB コンデンサーマイク

オーディオテクニカ AT2020 USB-X USB コンデンサーマイク
レビュー良かった点
オーディオテクニカ AT2020USB-X を使い始めて、まず最初に驚いたのは、その音の「立体感」でした。
ただの声の録音ではなく、息遣いや声帯の微かな振動、喉奥から生まれる低音の温もりまで、まるでガラス越しにそっと観察されているような繊細さで拾ってくれるのです。
高音は耳に刺さることなく滑らかで、低音は柔らかくも芯があり、声の輪郭が自然に浮き上がってきます。
特に囁き声や、意図的に息を多く含ませた語りなどは、このマイクならではのクリアさと深みがあって、自分の声を好きになれるほどでした。
また、マイク本体に付属しているヘッドホン端子から自分の声をリアルタイムでモニターできる点も非常にありがたく、録音中に微調整がしやすいおかげで失敗が減りました。
モニター音とPC音源とのバランスを直感的につまみで調整できる点も、小さなことのようでいて大きな安心感につながります。
そしてもうひとつ、とても嬉しかったのが、タッチセンサー式のミュート機能です。
録音中、咳き込んだり環境音が気になったりした際に、ボタンを押す動作音を気にせず、軽く触れるだけで音声を遮断できるというのは、思いのほかストレスがなく、常に穏やかな心持ちで収録を続けられました。
ライトで状態が視覚的に分かるのも助かります。
さらに、USB-C 接続による安定感も申し分なく、接触不良や音飛びに悩まされることは一度もありませんでした。
専用スタンドも堅実な作りで、机に置いたときの安定感があり、録音中に不用意に倒れる心配もなく、声の位置に対しての角度調整もスムーズに行えます。
こうした細やかな配慮が積み重なり、録音という作業が「ただの技術的な行為」から「心地よい表現のひととき」へと変わっていくのを、私は確かに感じました。
音質、操作性、安心感。
どれもがそっと背中を押してくれるような優しさに満ちていて、このマイクに出会えたことを心から幸運に思っています。
レビュー気になった点
とはいえ、どんなに素晴らしい製品にも、ほんの少しだけ気になる部分というのはあるものです。
AT2020USB-X に関して私がまず感じたのは、音量調整がマイク本体では完結しないという点でした。
ゲイン調整用のつまみがないため、自分の声が小さく感じられたときにはPC側の設定に頼らざるを得ず、少しだけ手間取ってしまう場面がありました。
また、このマイクはとても高感度なので、静かな場所ではささやくような声まで綺麗に拾ってくれるのですが、逆に言えば環境音にも非常に敏感であるとも言えます。
私の部屋ではエアコンの送風音やパソコンのファン音が少し気になり、録音時には静音モードにするなどの工夫が必要でした。
特に生活音が混ざる環境では、予想以上にその敏感さが影響してしまい、繊細な録音を目指すには周囲の整備が欠かせませんでした。
もう一点だけ挙げるとすれば、タッチミュートの感度が非常に高いため、何気なくマイクの位置を直そうと触れた瞬間にミュートが作動してしまったことが何度かありました。
もちろん慣れれば問題ないことですが、初めのうちは「あれ、声が入っていない?」と焦ることもありました。
加えて、付属のスタンドに直接机の振動が伝わりやすく、少し机に肘が当たっただけで録音にノイズが入ってしまったこともありました。
これはマイクそのものの問題というよりは、設置環境に対する対策が必要なポイントで、別売りのショックマウントや吸音材を導入することで大きく改善されると感じました。
全体としては欠点というほど大きな問題ではなく、あくまで「より快適に使いこなすための注意点」として、知っておいた方がよい点ばかりです。
むしろ、これらの課題を理解し、少しずつ自分の録音環境を整えていく過程さえ、創作の一部のようで楽しく思えました。
まとめ
AT2020USB-X は、配信や録音を通して「自分の声にもっと向き合いたい」と願う方にこそ、強くおすすめしたい一本です。
USBで簡単に接続できる手軽さの中に、プロフェッショナルな音質と実用的な機能がしっかりと詰まっていて、初めて使ったときから「これは信頼できる」と直感できるような安心感がありました。
私自身、このマイクを通して自分の声を新しく発見し、収録という時間がこれまで以上に楽しく、愛おしく感じられるようになったのです。
ほんの少し環境音や操作に気を配るだけで、まるでスタジオで録ったかのようなクオリティに近づけることができるこのマイクは、初心者の方にとっても、経験者の方にとっても、長く愛用できるパートナーになると感じました。
毎日使うものだからこそ、使うたびに満たされる感覚があるというのはとても大切なことだと思います。
オーディオテクニカ AT2020USB-X は、その確かな性能と使い心地で、私の創作活動を静かに、でも確実に支えてくれています。
これからもずっとそばに置いておきたい、そんな愛着のわく一本です。
商品が気になったという方は、下記のリンクからストアページに飛んでみて下さいね。
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オーディオテクニカ AT2020 USB-X USB コンデンサーマイク
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。