どうも、Soranekoです。
在宅での仕事が増えてからというもの、パソコンの前に座っている時間が想像以上に長くなりました。
朝から夕方まで画面に向かい、夜はそのまま趣味の写真編集や映画鑑賞に移る。
そんな生活を続けていると、やはり表示環境の質が日々の快適さに直結するのだと痛感するようになりました。
以前はノートパソコンの内蔵ディスプレイや、十年ほど前に購入したフルHDの古い外部モニターでなんとか済ませていたのですが、細かい文字を読むときの目の疲れや、色の再現性の物足りなさ、そして何より作業スペースの狭さに不満を感じるようになったのです。
そこで新しいディスプレイを探し始めたのですが、候補に挙がったのがXiaomiの「モニター A27Qi」でした。
27インチという広さに加え、2560×1440のQHD解像度、IPSパネル、さらに100Hzのリフレッシュレートを備えているというスペックは、仕事にも趣味にも幅広く活かせそうで心を惹かれました。
カタログスペックを見ただけでも、1,670万色の表示能力やsRGB 100%、DCI-P3 95%の色域カバー率など、色を扱う作業にも十分応えてくれそうな印象を受けます。
それでいて価格帯が比較的手に届きやすいところも魅力でした。
最初に手元に届いた箱を開けたとき、意外なほど軽やかでシンプルなデザインに驚きました。
三辺が極めて細いスリムベゼルで、電源を入れる前からすっきりとした印象を与えてくれるのです。
机に置いてみると、従来の古いモニターよりも画面占有率が高いせいか、部屋の雰囲気まで少し洗練されたように感じました。
初めて電源を入れてデスクトップ画面が表示された瞬間、文字の滑らかさや映像のきめ細やかさに思わず息を呑んだのを覚えています。
フルHDからQHDへのステップアップは想像以上に大きく、特に複数のウィンドウを並べて作業するとき、その違いがはっきりとわかりました。
仕事用の資料とブラウザ、そしてチャットツールを同時に表示しても、圧迫感がなく余裕のあるレイアウトができるのです。
さらに最初にマウスを動かしたときに感じた、カーソルの滑らかな追従感。
これが100Hzの恩恵なのだと実感しました。
これまで使ってきた60Hzモニターでは、意識していなかったものの微妙にカクついていた動きが、まるで絹の上をすべるようにスムーズに変わったのです。
その瞬間、「このモニターを選んでよかった」と強く思いました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
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Xiaomi 27インチ モニター A27Qi
レビュー良かった点
実際に使い続けてみて、このモニターの良さは数字では語りきれない部分に現れます。
まず色の鮮やかさ。
写真を整理するとき、これまでのモニターでは少しくすんで見えたり、実際にプリントした色味との差に戸惑ったりすることが多かったのですが、A27Qiでは画面に映る花の赤や空の青が自然で、しかも奥行きを感じさせるような発色をしてくれます。
特にDCI-P3カバー率95%というのは、映画鑑賞の際に大きな効果を発揮しました。
映画の夜景シーンで街の光がしっとりと浮かび上がり、暗い場面でも黒が沈み込み過ぎずに階調を保っているので、映像の中に引き込まれる感覚があります。
音はスピーカー外付けですが、画と音の一体感がこれまで以上に楽しめるようになりました。
仕事の場面では、文字の読みやすさに大きな進化を感じます。
IPSパネル特有の広い視野角のおかげで、少し体を横にずらしても色味や明るさが極端に変わることがなく、資料を見ながら姿勢を変えるときにもストレスがありません。
特にテキスト編集や表計算など、長時間集中する作業では目の疲れが軽減されたのを実感しました。
TÜV認証を受けたブルーライト軽減やDC調光によるフリッカーフリーも効いているのか、夜遅くまで画面を見つめても以前より目の奥の重さを感じにくくなったのです。
また、100Hzのリフレッシュレートはゲームをするときにも生きてきます。
私は決してハードゲーマーではありませんが、アクションゲームやレースシミュレーションをプレイするとき、映像の流れが途切れず滑らかに表示されることで、操作に対する没入感が一段と高まります。
細かいコントロールを必要とする場面でも遅延を感じにくく、動きが自然に繋がることでプレイの快感が増しました。
さらに見た目のデザインも気に入っています。
三辺スリムベゼルは画面に集中できるだけでなく、複数枚並べるときにも継ぎ目が気になりにくく、将来的にデュアルモニター環境を整える楽しみも広がりました。
スタンドはシンプルながら安定感があり、机の上に置いたときも圧迫感を与えません。
重量が約4.2kgと軽めなので、模様替えや位置調整をしたいときにも気軽に動かせるのも便利でした。
仕事、趣味、どちらの場面でも過不足のないバランスの良さを感じさせるモニターであることが、何よりも魅力です。
レビュー気になった点
もちろん完璧というわけではなく、使っているうちにいくつか気になる点も見えてきました。
まず輝度についてです。
標準で250cd/m²という明るさは、一般的な室内で使う分には不足を感じませんが、昼間に窓際でカーテンを開け放して作業していると、画面の白が外光に負けて少し淡く感じられることがあります。
もう少し余裕をもたせて300cd/m²以上あれば、より安心感があったのではと思います。
またHDR対応と表記されているものの、実際の映像体験としてはいわゆる本格的なHDRディスプレイのような眩しいほどのハイライト表現や深いコントラストまでは感じられませんでした。
確かに通常の映像よりも階調が豊かに見える瞬間はあるものの、「HDRならではの劇的な違い」を期待すると少し肩透かしを感じる人もいるかもしれません。
さらにスタンドの調整機能についても、やや物足りなさがあります。
角度のチルトは可能ですが、高さ調整や回転ができないため、自分の視線に完全に合わせるにはモニター台やアームを別途導入する必要がありました。
幸いVESAマウント対応なのでアームを取り付けて解決できますが、最初からもう少し自由度のあるスタンドであればより親切だったと思います。
接続端子もHDMIとDisplayPortのみとシンプルで、USBハブ機能やUSB-C入力が備わっていれば、ノートパソコンを直接つないで充電しつつ映像出力ができて便利だったのに、と感じました。
最近のトレンドを考えると、この点は少し惜しい部分かもしれません。
それから色域については確かに広く、sRGB 100%やDCI-P3 95%の表示は魅力ですが、工場出荷時にキャリブレーションされているとはいえ、写真編集の厳密な色再現を求めるプロ用途では個体差や微調整の余地があるように感じます。
ΔE<2という数値は理想的ですが、環境光や個人の感覚によっては多少調整を必要とするかもしれません。
ただ、それも一般的な使い方ではほとんど気にならないレベルで、あくまで色に強いこだわりを持つ人にとっての課題といえるでしょう。
最後に電源アダプターについてですが、本体に内蔵ではなく外付け方式のため、机の下に電源ユニットがひとつ増えてしまうのも気になる点でした。
コンパクトではあるのですが、配線をすっきりまとめたい人にとっては少し不便に感じるかもしれません。
まとめ
総合的に見て、Xiaomi モニター A27Qiは非常にバランスの取れた製品だと感じました。
27インチという広さは、在宅ワークでもエンタメでも心地よい余裕をもたらし、QHD解像度とIPSパネルの組み合わせは文字や映像を一段階引き上げてくれます。
100Hzのリフレッシュレートは日常の操作に確かな滑らかさを与え、ゲームや映像鑑賞にも快適さをもたらしました。
色域の広さやブルーライト低減機能も日常に寄り添い、長時間の使用を支えてくれる存在です。
一方で、輝度の控えめさやHDR表現の限界、スタンドの調整機能や接続端子のシンプルさといった部分には改善の余地を感じました。
ですが、これらは致命的な欠点というよりは「より高みに到達するための課題」であり、実際の使用においては多くの人にとって大きな障害にはならないでしょう。
価格とのバランスを考えると、このモニターは非常に満足度の高い選択肢であると思います。
私自身、使い始めてから作業効率が向上し、趣味の映像体験も豊かになったことで、日常の小さな時間が少しずつ心地よいものへと変わりました。
シンプルで洗練されたデザインは部屋にも自然に溶け込み、長く使い続けたいと思わせてくれます。
誰にでもおすすめできる万能型のモニターでありつつ、必要に応じてモニターアームや周辺機器を追加して自分らしい環境を作れる柔軟さも備えている点が、特に魅力的だと感じました。
商品が気になったという方は、下記のリンクからストアページに飛んでみて下さいね。
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皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。