どうも、Soranekoです。
最初にLG UltraGear OLED 27GX700A-Bを目にしたのは、まるで新しい扉が開かれるような瞬間だった。
これまで長らく液晶モニターを愛用していた私にとって、OLEDの鮮烈さには憧れのようなものがあったが、同時に焼き付きの心配や価格面でのハードルもあり、なかなか手を伸ばすには勇気が要った。
しかし、2560×1440の解像度に加えて280Hzという圧倒的なリフレッシュレート、そして応答速度がわずか0.03msという数字を目にした時、これは自分の中で積もっていた欲求に見事に答えてくれる存在だと直感した。
ゲームをより鮮明に、より速く体感できる環境を整えたいと考えていた矢先だったからだ。
届いた箱を開けるときの高揚感は、子供の頃に憧れのおもちゃを手に入れたときと同じものだった。
梱包を解き、黒を基調としたモニター本体を取り出した瞬間、思わず息を飲むほどの美しさに心を奪われた。
背面に施された六角形のライティングやスタンドの洗練されたラインは、単なる道具を超えて一つの作品のようで、これからここで過ごす時間に自然と期待感が高まっていった。
設置を終え、初めて電源を入れたときに画面に広がった黒の深さは、これまで見慣れてきた液晶の黒とは次元が違った。
まるで部屋の照明が吸い込まれるかのように沈み込み、その上に映し出される鮮やかな色彩が立体的に浮かび上がる。
最初に試したのはお気に入りのオープンワールドゲームだったが、夜空に瞬く星々や湿った地面に反射する街灯の光が、現実以上に現実らしく迫ってきて思わずコントローラーを握る手が強くなった。
ゲームの世界に自分が入り込んでいるかのような錯覚を覚え、この瞬間に「このモニターを選んで良かった」と確信したのである。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
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LG UltraGear OLED 27GX700A-B ゲーミングモニター
LG UltraGear OLED 27GX700A-B ゲーミングモニター
レビュー良かった点
実際にLG UltraGear OLED 27GX700A-Bを使い込むうちに、その真価は数字以上のものであることを感じさせてくれた。
まず何より印象的だったのは、ピーク時で1500cd/㎡に達するという輝度性能だ。
明るい昼間にカーテンを開け放ってプレイしても、画面が埋もれることはなく、逆に太陽光の中でも映像が力強く映し出される。
その明るさと同時に、OLEDならではの漆黒がしっかりと共存しているのが素晴らしい。
街のネオンが輝くシーンや暗い洞窟を進む場面では、黒の沈み込みが背景を引き締め、その上で鮮やかに浮かび上がる光が視線を惹きつけて離さない。
まさにDisplayHDR True Black 500の名に恥じない、光と影のコントラストがここにはあるのだ。
次に強く実感したのが動きの滑らかさだった。
280Hzというリフレッシュレートは、最初は自分の目で違いを感じ取れるのだろうかと半信半疑だったが、実際にアクションゲームやFPSを試すとすぐにその答えが分かった。
敵の動きや視点の切り替えが驚くほど滑らかで、従来の144Hz環境では感じられなかった一体感が生まれる。
応答速度0.03msという数字も伊達ではなく、視点を振るたびに画面のブレがほとんどなく、思考と映像が一つに重なるような感覚を味わうことができた。
さらに、DCI-P3 99.5%という色域の広さも映像体験に大きく貢献している。
緑の森を駆け抜けるときに葉の濃淡が自然に広がり、空にかかる夕焼けは息をのむほど滑らかにグラデーションを描き出す。
まるで現実の風景を眺めているかのように感じられ、ゲームの世界がもはや画面の中ではなく、自分を包み込む空間そのものになった。
さらにありがたいのは、長時間使っていても目への負担が少ない点だった。
ブルーライトを抑える設計やフリッカーフリーの仕組みがきちんと効いていて、深夜までプレイしても目の奥にじんとした疲れを感じにくい。
焼き付きへの不安もあったが、自動的に画面をシフトしたり保護モードを起動してくれるので、常に気を張る必要がなく、自然体で楽しむことができた。
USBハブ機能を備えている点も、日常使いで思った以上に役立った。
コントローラーや外付けSSDを手元で差し替えられるのは、地味だが確実に快適さを上げてくれる。
そして最後に忘れてはならないのがデザインだ。
背面に施されたライティングは主張しすぎず、それでいて存在感を放ち、ゲーム部屋の雰囲気を一層引き立ててくれる。
このモニターに囲まれて過ごす時間そのものが特別な体験となり、ただのゲーム機材ではなく、生活を彩るインテリアの一部として愛着が深まっていった。
レビュー気になった点
どんなに素晴らしい製品でも、実際に長く使ってみると気づきがある。
LG UltraGear OLED 27GX700A-Bについても、その性能に圧倒されながらも、もう少し改善してほしいと感じる部分はいくつかあった。
まず気になったのはピーク輝度の使い方だ。
確かに公称では1500cd/㎡を実現しているが、これは画面のごく一部を一時的に強調するようなシーンに限られることが多く、全画面にわたって高い輝度を維持するわけではない。
映画やゲームの中で眩い光が走る瞬間は驚くほどリアルだが、逆に明るさを全体で支える場面では少しトーンダウンする印象がある。
OLED特有の制約ではあるが、液晶から乗り換えた直後はこの差に少し戸惑った。
また、焼き付き保護のための画面シフト機能は確かに安心できるが、デスクトップ作業中などにわずかな位置ずれを感じることがあり、神経質な人には違和感になるかもしれない。
ゲーム中はほとんど気づかないが、静止画を扱う場面では意識に上る瞬間があった。
さらに入力端子の配置も改善の余地を感じた。
HDMIが2つ、DisplayPortが1つという構成は標準的ではあるが、ハイスペックなゲーミングPCと最新コンソールを併用していると、端子がやや足りなくなる。
USBハブ機能があるのは便利だが、映像端子についてはもう少し余裕が欲しいと思った。
また、280Hzの性能を最大限発揮するにはDisplayPort接続が必須であり、HDMIでは帯域の関係でリフレッシュレートが制限されるケースがある。
購入時にその点を理解していないと「なぜスペック通りに動かないのか」と戸惑う人も出そうだ。
そして、もう一つ意外だったのがスタンドの可動範囲だ。
高さ調整やチルトは備わっているものの、回転機能が限られており、デスク環境に合わせるのに苦労する場面があった。
VESAマウントには対応しているのでアームを使えば解決するが、標準のスタンドでももう少し自由度が欲しかったというのが正直な感想である。
音に関しても少し触れておきたい。
内蔵スピーカーは搭載されておらず、外部スピーカーやヘッドフォンが必須となる。
ゲーミング環境をしっかり整えている人には当然の前提かもしれないが、ディスプレイ単体で音まで完結させたい人にはやや不便だろう。
最後に価格面だが、このモニターは10万円を超える水準で販売されていることが多い。
確かに性能や映像美を考えれば納得の額ではあるが、同じ解像度やリフレッシュレートで液晶モデルを選べば半額近いものもある。
そのため、購入を検討する際には「OLEDの黒と色表現にどれだけ価値を見いだすか」が重要になる。
私にとっては十分に値打ちがあったが、人によってはコストパフォーマンスに疑問を持つかもしれない。
まとめ
LG UltraGear OLED 27GX700A-Bは、私にとってゲーム体験を根底から変えてくれる存在だった。
これまで当たり前と思っていた映像表現が、OLEDという新しい舞台装置の上ではまるで別物に生まれ変わり、毎日のプレイに新鮮な驚きと感動を運んでくれる。
0.03msという瞬速の応答性能や280Hzの滑らかさは、ゲームの動きと自分の反応を限りなく近づけ、没入感を極限まで引き上げてくれる。
そして、真っ黒に沈む闇と1500cd/㎡の輝度が描き出す光の対比は、ゲームの世界をただの画面ではなく、息づく舞台として感じさせてくれるのだ。
もちろん、OLED特有の制約や価格面での悩みはある。
しかし、それを上回る価値がこのモニターには詰まっていると私は感じている。
部屋の明かりを落として一人で画面を見つめていると、そこにはもう日常の枠を超えた時間が広がっていて、日々の疲れさえ溶けていくようだった。
ゲームのためだけでなく、映像作品を楽しむひとときや、静かな夜に流す音楽映像の伴侶としても、このモニターは確かな存在感を放つ。
結論として、この製品はただのスペックの集合体ではなく、自分の生活を少しずつ豊かにしてくれるパートナーのような存在だと思う。
もしこれから新しいゲーミングモニターを探している人がいるならば、数字だけで判断するのではなく、その映像の力を自分の目で確かめてみてほしい。
きっとその瞬間、私が味わった感動と同じものが心に広がるはずだ。
そしてそれこそが、このモニターが持つ最大の魅力なのだと強く伝えたい。
商品が気になったという方は、下記のリンクからストアページに飛んでみて下さいね。
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LG UltraGear OLED 27GX700A-B ゲーミングモニター
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。