どうも、Soranekoです。
最初にこのキーキャップを目にしたのは、いつものように作業環境を少しだけアップグレードしたいと思っていた休日の午後でした。
ずっと愛用しているメカニカルキーボードが少し使い込まれてきて、キーの表面がわずかにテカってきたのが気になり始めていたのです。
新しいキーボードを買うほどではないけれど、何か気分を変えられる方法はないかと考えたとき、「キーキャップを変える」という選択肢にたどり着きました。
数ある候補の中からこのXVXのPBTキーキャップを選んだのは、単なる見た目の派手さではなく、どこか懐かしいレトロな雰囲気と、サイドプリントによる控えめなデザインが印象的だったからです。
手触りが滑らかでありながら、指先にしっかりとした抵抗感があるPBT素材は、長く使うほど味わいが出ると聞き、それも決め手のひとつになりました。
届いたパッケージを開けたとき、思わず「これだ」と声が出たほど、カラーの落ち着きとキーの質感に心を掴まれました。
実際に装着を始めると、Cherryプロファイルの低めの形状が指の動きを自然に導き、長時間打鍵しても手首が疲れにくいことにすぐ気づきました。
初めて光を灯した瞬間、サイドプリントの文字部分がほんのりと透けて浮かび上がり、これまでのキーボードとはまるで違う表情を見せてくれたのです。
仕事用の文章を書くときも、夜中に趣味でメモを取るときも、この柔らかな光の演出が集中力を保つ助けになりました。
シンプルでありながら存在感がある——そんな第一印象が、今も変わらず心に残っています。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
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PBT XVX サイドプリント レトロダイサブ&ダブルショットキーキャップセット
PBT XVX サイドプリント レトロダイサブ&ダブルショットキーキャップセット
レビュー良かった点
実際にこのXVXのPBTキーキャップを使い始めてみて、まず感じたのは打鍵時の心地よさでした。
PBT素材特有のしっとりとした質感は、指先に吸い付くような感触を与えてくれます。
ABSキーのようなツルツルした滑りがなく、タイプミスが減ったのは予想外の嬉しい変化でした。
長時間の入力作業をしても指が疲れにくく、程よい抵抗感がリズムを保ってくれます。
また、Cherryプロファイルの低めの設計が自然な姿勢を導いてくれるため、タイピング時の手首への負担も軽減されました。
さらに嬉しいのは、光透過構造による視覚的な美しさです。
RGBライトを点けたとき、キーの側面からやわらかく光が漏れるように浮かび上がるのですが、その光の粒がまるで夜の窓辺に灯る小さな明かりのようで、作業に集中する時間が心地よくなります。
特に暗い部屋での使用では、正面から見てもまぶしすぎず、目に優しい拡散光が指元をやさしく照らしてくれました。
ダブルショットと昇華印刷の組み合わせによって、印字が非常に鮮明で、長期間使ってもかすれにくい点も信頼感につながっています。
数週間使い続けても印字が薄くなることはなく、PBT特有の色あせもしません。
何より感動したのは、タイピングの「音」そのものが心地よく変化したことです。
PBT素材の硬質でやや低い打鍵音は、耳に優しい落ち着いた響きを生み、静かな夜でも気兼ねなくキーを叩けます。
自分のペースで文章を打ち込みながら、音のリズムを楽しむ時間が増えたのはこのキーキャップのおかげだと感じています。
デザイン面でも、サイドプリントの控えめな文字配置が実に上品です。
上面が無地に近いため、光を反射せず、どの角度から見ても統一感があります。
レトロ調の配色は温かみがあり、木目調のデスクにも黒のメカニカルボードにも自然に馴染みました。
さらに、126キー構成という豊富なキー数があるため、テンキー付きや特殊配列のキーボードにも柔軟に対応できました。
キーキャップの取り付けもスムーズで、しっかりと軸にフィットする作りです。
全体的に見ると、機能性とデザイン性、そして触感のバランスが非常に良く取れており、価格帯を考えても満足度の高い仕上がりです。
単に「見た目を変える」ためではなく、「毎日の入力体験を心地よくする」ための投資として、このキーキャップは大いに価値があると感じました。
レビュー気になった点
もちろん、完璧に満点というわけではなく、いくつか気になる部分もありました。
まず一つは、126キーという構成ゆえに、すべてのキーボードレイアウトに完全対応しているわけではないという点です。
一般的なフルサイズやテンキー付きモデルには問題ありませんが、75%や65%といったコンパクトキーボードでは、一部キーのサイズや配置が合わないことがあり、取り付け時に工夫が必要でした。
また、サイドプリントという特性上、キーの上面に印字がないため、慣れないうちはブラインドタッチが不安な方には少し戸惑うかもしれません。
特に暗い環境で光を完全に消した状態では、側面の印字が視認しにくくなるため、最初は少し打ち間違えることがありました。
それでも慣れてくると自然に指が位置を覚え、問題は次第に解消されていきますが、初期段階での慣れは必要です。
もう一つ気になったのは、光の拡散具合がABS素材ほど均一ではない点です。
透過構造とはいえ、PBTの密度が高いため、キーによっては光が少し暗く感じることもありました。
これは素材の特性上避けられない部分ですが、RGBライティングを楽しむ人にとっては、若干のムラが気になるかもしれません。
また、昇華印刷とダブルショットの複合構造による重量感もあり、キー全体がやや重めに感じることがあります。
軽い打鍵感を好む人には、最初は少し硬く感じられる可能性があります。
ただ、使い続けるうちに指先がその感触に慣れてくるので、長期的には安定した打鍵感として評価できるでしょう。
パッケージには簡易的なキーキャッププラーが付属していなかったため、自分で用意する必要があった点もやや不便でした。
さらに、公式の保証内容が不明確で、初期不良があった場合にどう対応してもらえるのかが見えづらい点も少し気になりました。
最後に、サイドプリントというデザインの特性上、光の角度や部屋の照明によっては文字が見えにくい瞬間があり、使用環境によって印象が変わる可能性があります。
それでも、全体としては機能性とデザインを両立させた完成度の高い製品であることに変わりはなく、細部の改善が加わればさらに理想に近づくポテンシャルを感じました。
まとめ
使い始めてから数週間が経ちますが、このXVXのPBTキーキャップは、見た目だけでなく毎日の作業時間の質そのものを変えてくれました。
キーを打つたびに指先が感じる確かな安定感、そして控えめに光を通す文字の柔らかな輝きが、静かな夜の作業を少しだけ特別な時間にしてくれます。
レトロな配色とサイドプリントのデザインは、どんなデスク環境にも自然に溶け込み、派手すぎず、それでいて存在感のある佇まいを見せてくれます。
耐久性に優れたPBT素材のおかげで、長く使ってもテカリが出にくく、時間を重ねるごとに“自分の道具”としての馴染みが深まっていく感覚があります。
もちろん、光の拡散や互換性など、いくつかの改善点もありますが、それ以上に「使うほど愛着が増すキーキャップ」という印象が強く残りました。
タイピングがただの作業ではなく、自分のリズムを刻む時間になったことが、この製品を選んで最も良かった点です。
静かなキーストローク音に耳を傾けながら、今日もまた新しい文章を紡ぎたくなる——そんな気持ちにさせてくれる、さりげなくも確かな魅力を持ったキーキャップでした。
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皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。