どうも、Soranekoです。
最初にこのミニPCに興味を持ったのは、デスク周りをもう少し軽やかに整えたいと思ったときでした。
仕事用のノートPCでは処理が重く感じられることが増え、けれど大型デスクトップを置くほどのスペースも気力もない。
そんな曖昧な欲求の中で見つけたのが、MINISFORUM Venus Series NAB6 Liteでした。
手のひらほどのサイズなのに、Core i5-12600Hを搭載しているというスペック表を見た瞬間、「これなら」と自然に期待が膨らんだのを覚えています。
届いた箱を開けたとき、まず驚いたのはその小ささでした。
手のひらに軽く乗るほどのボディに、金属的な質感がしっとりと指先に馴染み、ひんやりとした触感の中に確かな密度を感じました。
電源を入れると、Windows 11 Proの起動画面がすぐに立ち上がり、その静かなスタートアップ音が部屋の空気に溶け込むように響きました。
ファンの音も控えめで、耳を澄ませば小さな息づかいのように感じられる程度。
最初のセットアップを進めながら、思っていた以上に動作が軽快なことに小さな驚きを覚えました。
複数のブラウザタブを開き、軽く画像編集をしても動作が止まる気配はなく、全体に漂う安定感が心地よく感じられました。
背面のポートを見れば、HDMI×2とUSB-C×2による4画面出力にも対応していて、これが小さな筐体の中に収まっているのかと思うと、技術の詰まり具合に感心せずにはいられませんでした。
Wi-Fi6と2.5Gbps LANを備えているため通信も安定し、動画のストリーミングやクラウドドキュメントの更新もスムーズ。
長時間触れていても筐体が過度に熱くならない点も印象的で、机の上での存在が自然と馴染むようでした。
見た目の可愛らしさと実力の高さ、そのバランスに思わず頬が緩むような安心感を覚えました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
簡単レビューを読まず飛ばしたいせっかちな人はこちらから↓
MINISFORUM Venus Series NAB6 Lite ミニPC
MINISFORUM Venus Series NAB6 Lite ミニPC
レビュー良かった点
この小さなMINISFORUM Venus Series NAB6 Liteには、見た目以上の安心感がありました。
特に印象的だったのは、起動からデスクトップが表示されるまでの速さ。
SSDがPCIe 4.0ということもあって、電源ボタンを押してからほんの数秒で作業に入れる心地よさがありました。
仕事で使うアプリをいくつも同時に開いても、動作の重さをほとんど感じません。
ブラウザを3つ立ち上げ、スプレッドシートとテキストエディタを並べ、背景でクラウドの同期を走らせても、画面の切り替えが滑らかでストレスを感じない。
Core i5-12600Hの力が確かに伝わってくるようでした。
Wi-Fi6や有線の2.5Gbps LANの安定性も大きな魅力で、大容量ファイルの転送やオンライン会議の映像品質にもゆとりがありました。
通信が安定していると、作業中の集中力が途切れにくく、結果として作業全体が穏やかに整う感覚があります。
映像出力も頼もしく、4Kモニターを2枚並べて作業してみても滑らかに描画され、GPUを意識する場面がほとんどありませんでした。
Intel Iris Xe Graphicsの描写力は控えめながらも、日常の使用には十分すぎるほど。
軽い写真加工やプレゼン資料作成でも、色の再現が柔らかく自然でした。
筐体の冷却もよく考えられており、負荷をかけても温度の上がり方が穏やかで、金属の外装がほんのりと温かくなる程度。
ファンの音も「回っている」と気づく瞬間があるくらいで、耳に不快な響きはありませんでした。
静かな部屋でも作業の邪魔にならず、夜の時間にも安心して使えるのが嬉しかったです。
さらに、内部アクセスが容易で、底面カバーを開けるとメモリやSSDにすぐ手が届く設計も魅力の一つでした。
小さなネジを外すだけで拡張できる自由さがあり、機械に不慣れな人でも扱いやすい印象です。
VESAマウントに対応しているため、モニター背面に固定してデスクを広く使えるのも便利でした。
デザイン面でも、つや消しの金属グレーが上品で、どんな空間にも馴染みます。
小型PCにありがちなプラスチック感がなく、質感から伝わる落ち着きがありました。
使っていくうちに、「このサイズにここまで詰め込めるのか」と感心する場面が多く、机の上にあるだけでちょっとした誇らしさを感じる存在でした。
レビュー気になった点
このMINISFORUM Venus Series NAB6 Liteは全体的に満足度が高かったものの、いくつか気になる点もありました。
まず感じたのは、負荷をかけたときのファン音です。
静かな部屋で作業していると、高解像度動画の編集や仮想環境を起動した際に、わずかに「ふっ」と息を吐くような音が聞こえる瞬間がありました。
耳障りというほどではないものの、完全な静音を求める環境では少し気になるかもしれません。
冷却性能自体は十分ですが、夏場の高温時には内部温度の上昇に伴って回転数が上がるため、長時間負荷をかける作業をする場合は、設置場所の通気を工夫すると良さそうです。
もうひとつ気になったのは、USB-Cポートまわりの挙動です。
映像出力に対応しているものの、ケーブルやディスプレイの種類によっては安定しない場合がありました。
HDMIケーブルでは問題なく映像が出るのに、USB-C経由だと信号が入らないケースが一度あり、ケーブルを変えたら正常に映りました。
つまり、相性が出やすい印象です。
これは仕様上の制約でもあるので仕方ない部分ですが、初めて接続したときに映らないと少し戸惑います。
また、メモリ16GB+512GB構成では、複数のアプリを同時に開いて作業する場合や、動画編集などメモリを多く使う作業ではやや心許なく感じることがありました。
拡張が容易とはいえ、開封に抵抗がある人にとってはもう少し大容量のモデルを選んでおいたほうが安心かもしれません。
さらに、電源アダプターのサイズがやや大きく、持ち運びには少し不便でした。
本体が非常に小さいだけに、アダプターが相対的に目立ってしまうのです。
机上に設置して据え置きで使うなら気になりませんが、頻繁に移動させる場合はケーブルの取り回しに工夫が必要でした。
OSについても、Windows 11 Proモデルという点は魅力的ですが、初期設定時に地域や言語の選択が細かく必要で、日本語配列のキーボードで入力すると若干の違和感がありました。
これは一度設定を済ませれば問題ないのですが、最初の段階で少し戸惑いました。
全体としては大きな欠点ではなく、「少し惜しい」と感じる程度の部分が多い印象です。
性能・静音性・拡張性をこのサイズにまとめたことを考えると、些細な点もむしろ人間味のように感じられる瞬間がありました。
まとめ
MINISFORUM Venus Series NAB6 Liteは、ただの小型PCではなく、暮らしのリズムに静かに馴染むパートナーのような存在でした。
日々の作業を支えながらも、決して主張しすぎない落ち着きがあり、使うほどにその誠実さが伝わってくるようでした。
サイズを超えた処理能力と、静かな動作、そしてどんな環境にも溶け込むデザイン。
そのどれもが過剰ではなく、ちょうどよい距離感を保っています。
初めて電源を入れたときの安心感、ファイルを開くたびに感じる滑らかさ、モニターを並べて作業する際の頼もしさ。
どれも小さな積み重ねが日常を少し豊かにしてくれる感覚でした。
もちろん完璧ではなく、もう少し静かであればとか、ケーブル選びに気を遣わずに済めばという願いもあります。
それでも、コンパクトで確かな実力を求める人にとって、このミニPCは選んでよかったと思える存在です。
机の上のスペースが広がり、気持ちも少し軽くなる。
そんな変化を感じられるのが、この小さな筐体の持つ不思議な魅力でした。
商品が気になったという方は、下記のリンクからストアページに飛んでみて下さいね。
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MINISFORUM Venus Series NAB6 Lite ミニPC
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。