どうも、Soranekoです。
このモニターを使い始めたのは、在宅での作業時間が長くなり、画面を見つめる時間に少し疲れを感じていた頃でした。
以前のフルHDモニターでは文字の細かさや作業スペースに不満があり、もう少し余裕を感じられる環境を整えたいと思っていました。
そんなときに目に留まったのが、IODATAの27インチモニター「EX-CQ270SA-F」でした。
WQHDの解像度、100Hzのリフレッシュレート、そしてUSB Type-Cによる給電対応という三拍子がそろっていて、まさに“いまの作業環境を軽やかに変えてくれそうだ”という期待を持ったのを覚えています。
実際に設置してみると、まず印象的だったのはそのすっきりとしたデザインでした。
黒を基調としたフレームは控えめながら引き締まった印象を与え、デスクに置くだけで空間が落ち着くように感じました。
Type-Cケーブルを一本差し込むだけでノートPCに映像と電力を供給できる点も、本当に便利でした。
配線が最小限に抑えられることで、机上のごちゃつきがなくなり、自然と気持ちまで整うようでした。
画面を点けた瞬間、AASパネル特有のやわらかな発色と、ノングレアの優しい質感が印象的でした。
映り込みがほとんどなく、光が差し込む昼間でも視認性が安定しているのは、日々の作業では大きな安心です。
色味も過度に派手ではなく、白背景の文書を扱うときも目に優しいトーンで、長時間でも疲れにくいと感じました。
さらに、スタンドの動きが非常に滑らかで、高さや角度を調整するたびに細やかな設計の丁寧さを感じました。
縦回転にも対応しているため、資料を縦長で閲覧したいときにも自然に移行でき、作業の流れが途切れません。
最初は少し硬さを感じたスタンドの可動部分も、何度か動かすうちに手に馴染み、快適に調整できるようになりました。
設置後しばらく経つと、100Hzの滑らかな描写が目に馴染んできて、スクロールやマウス操作の微妙な動きが驚くほど自然に感じられました。
文字が流れるように動く感覚は心地よく、作業効率を意識せずとも集中が続くのが印象的でした。
気がつけば一日を通してこのモニターの前で作業する時間が増え、デスク周りの空気がどこか穏やかに変わったような感覚がありました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
簡単レビューを読まず飛ばしたいせっかちな人はこちらから↓
IODATA 27インチ WQHD 100Hz Type-C給電 モニター EX-CQ270SA-F
IODATA 27インチ WQHD 100Hz Type-C給電 モニター EX-CQ270SA-F
レビュー良かった点
このモニターの良さを感じる瞬間は、一度ではなく、使うたびに少しずつ積み重なっていきました。
まずWQHDという解像度は、27インチというサイズで本領を発揮します。
文字やアイコンの細部が自然に整い、表示領域が広がることで複数のウィンドウを同時に開いても窮屈さがありません。
作業のたびにウィンドウを切り替えるストレスが減り、視線の移動がとても滑らかに感じられました。
画面の隅々まで色の変化が少なく、AASパネルの広い視野角がもたらす一貫した色再現にも安心感があります。
どの角度から見ても映像がやわらかく安定しているので、姿勢を変えても見づらさを感じることがなく、長時間の作業でも体の動きに自然に馴染みます。
100Hzのリフレッシュレートは、思っていた以上に効果的でした。
動画やスクロール時の滑らかさだけでなく、マウスカーソルの移動が軽く感じられ、作業全体が穏やかに流れるようでした。
普段はあまり意識しない部分ですが、動きのなめらかさは集中を途切れさせない大切な要素だと改めて感じます。
Type-C接続による利便性も印象的でした。
ケーブル一本で給電・映像・データ接続をまかなえるのは想像以上に快適で、ノートPCを置いてケーブルを差すだけで作業環境が整います。
USBハブとしての機能も十分で、キーボードやマウスをモニター側に接続しておけば、デスク上が整然とします。
小さなことのようでいて、毎日の積み重ねでは大きな違いを感じました。
スタンド部分の質感にも好感を持ちました。
手に触れたときの動きがしっとりとしていて、角度や高さを変えるときも無理がありません。
縦表示に切り替える際も引っかかる感触がなく、静かに位置が決まるのが心地よく、つくりの丁寧さを感じます。
加えて、ノングレア処理による映り込みの少なさが、明るい部屋での使用を支えてくれました。
午後のやわらかな光の中でも画面の内容がくっきりと見え、自然光との調和を感じる瞬間がありました。
スピーカーは内蔵型ながら、通知音や軽い動画再生には十分な音量と明瞭さがあります。
必要以上に主張せず、あくまで作業を支える存在として心地よいバランスを保っていました。
全体として、このモニターは“派手な特徴ではなく、静かな快適さを積み重ねる”印象があります。
デザインも落ち着きがあり、見た目にも長く付き合える安心感があります。
背面の造形がシンプルなので、壁掛けやモニターアームにしてもすっきり収まり、どんな空間にも馴染むように感じました。
Type-C給電の65W出力も、一般的なノートPCには十分で、バッテリー残量を気にせず作業を続けられます。
電源を一つ減らせるという小さな自由が、日常のリズムに穏やかさを与えてくれるようでした。
レビュー気になった点
使っていく中で、もう少しこうだったら嬉しいと感じた部分もいくつかありました。
まず、スピーカーについては簡易的な用途には十分ですが、音の厚みを求める人には少し物足りなく感じるかもしれません。
特に音楽や映像編集など、音にこだわりたいシーンでは外部スピーカーを併用した方が満足できると思いました。
また、Type-C給電が非常に便利である反面、65W出力という仕様上、一部の高性能ノートPCではフル充電にやや時間がかかることがあります。
動作には問題ないのですが、長時間の高負荷作業を行う際には電力の余裕が少し気になる場面がありました。
次に、消費電力の面で少し注意が必要です。
最大消費電力が120Wという仕様のため、省エネを重視する環境ではやや高めに感じるかもしれません。
もっとも、100Hz動作やUSB給電を同時に行う設計を考えると妥当な数値ではありますが、低消費電力モデルと比べると一日の使用電力量はやや多くなる印象です。
スタンドはしっかりしていて安定感がありますが、その分やや重量があり、設置時に少し取り回しに苦労しました。
一度設置してしまえば安心感がありますが、頻繁にレイアウトを変える人には少し重たく感じるかもしれません。
画面設定メニューも基本的にはシンプルで扱いやすいのですが、初期状態では輝度がやや高く感じられ、最初の調整には少し時間がかかりました。
メニュー操作自体は物理ボタン式で反応は悪くないものの、スティック型の操作に慣れている人にはやや手順が多く感じるかもしれません。
100Hzのリフレッシュレートについても、接続環境によっては認識が60Hzになる場合があります。
特にUSB-C接続では、ケーブルやノートPC側の出力仕様によって挙動が変わることがあり、最初に設定を確認する必要がありました。
これはモニター自体の問題というより、接続環境の仕様によるものですが、もう少し分かりやすいガイドがあると安心できるように感じました。
背面のUSB-A端子は便利ですが、位置がやや奥まっているため、頻繁に抜き差しするデバイスにはやや使いづらさを感じました。
ハブ機能としては十分に機能していますが、日常的にUSBメモリを差す場面では少し手間を感じるかもしれません。
また、内蔵スピーカーの音量調整をモニター側で行う際、数値の上がり下がりに少しタイムラグがありました。
操作性に問題はありませんが、ほんの少しの遅れが積み重なると、音量調整の感覚がつかみにくいことがあります。
それでも全体として、このモニターの使い心地を損なうような欠点ではなく、どれも“慣れれば気にならなくなる”範囲のものでした。
むしろ、完成度が高いからこそ、細かな部分に目が向いたのかもしれません。
まとめ
IODATA EX-CQ270SA-Fは、派手さではなく、静かな心地よさを届けてくれるモニターでした。
27インチという広さの中でWQHDの精細な表示が生み出す余裕、そして100Hzの滑らかな動きが日々の作業を穏やかに整えてくれます。
Type-C一本で映像も電力もまかなえる利便性は、一度体験すると手放せなくなるほど快適で、机の上の空気が変わるような感覚があります。
スタンドの動きや質感にも丁寧さがあり、姿勢を変えるたびに小さな安心を感じます。
スピーカーや操作系にわずかな改善余地はありますが、総じて“長く付き合いたい”と感じる完成度でした。
画面を見つめる時間が多い人ほど、その穏やかさに救われる瞬間があると思います。
派手な機能で驚かせるというより、毎日の中に静かな快適を積み重ねてくれるモニター。
仕事にも、読書にも、映像にも、どんな時間にも寄り添う存在です。
IODATAという日本メーカーならではの安心感と、土日サポートの頼もしさも含めて、デスク環境を見直したい人にぜひ試してほしい一台でした。
商品が気になったという方は、下記のリンクからストアページに飛んでみて下さいね。
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IODATA 27インチ WQHD 100Hz Type-C給電 モニター EX-CQ270SA-F
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。