どうも、Soranekoです。
CORSAIR NAUTILUS 240 RS LCD を使い始めたとき、まず感じたのは、取り付けたあとに机の前へ戻った際の静けさでした。
ファンが回っているはずなのに音が目立たず、ケース内に空気が流れているはずなのにその存在を主張しすぎない感じが心地よく、作業に集中しやすい環境が自然に出来上がっていました。
240mmラジエーターという標準的なサイズでありながら、RS120ファンの滑らかな動作と、ポンプの振動が抑えられている印象が重なり、全体として落ち着いた印象が強く残りました。
使っていくうちに、2.1インチIPS液晶の存在が作業環境の中で大きな役割を果たしていることに気づきました。
CPUの温度がどの程度なのか、負荷が増えたときどんな動きをしているのかを視覚的に確認できることで、細かい設定や監視をしなくても状況を把握しやすく、自然と余計な心配が減っていきます。
液晶の発色もくっきりしていて、斜めから見ても確認しやすく、視線を少し動かすだけで状態を把握できるのが便利でした。
また、配線周りがすっきりするところもこのクーラーを使い続ける中での安心感につながっています。
RS120ファンはデイジーチェーン接続に対応しているため、ファンごとにばらばらとケーブルが出ず、ケース内部が整理しやすい構造になっています。
PC内部の見通しがよくなると、ちょっとした点検やパーツ交換のときにも迷いにくく、使用しているあいだの負担が減っていくことを実感しやすいです。
特に狭めのケースを使っていると、配線が一つ減るだけでも扱いやすさが大きく変わるため、普段から内部に触れる機会がある人ほどその快適さを感じやすいと感じました。
さらに、Intel LGA1851/1700 と AMD AM5/AM4 に対応しているため、将来的な構成変更にも対応しやすく、長く使うことを考えると安心感があります。
取り付ける際にもブラケットがしっかりしており、固定したあともガタつきがなく、冷却ブロックがCPUに確実に密着している感覚があります。
使い始めてからしばらく時間が経っても温度の安定感が変わらず、ゲームや負荷の高い処理でも急激に温度が跳ね上がらないところに信頼性の高さを感じました。
静音性と安定した冷却、液晶の見やすさ、配線のしやすさがほどよくまとまっており、取り付けた瞬間よりも、少し時間が経ってから徐々にこのクーラーの良さが見えてくる、そんな穏やかで自然な使用感が印象に残りました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
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CORSAIR NAUTILUS 240 RS LCD 一体型 水冷CPUクーラー CW-9061031-WW
CORSAIR NAUTILUS 240 RS LCD 一体型 水冷CPUクーラー CW-9061031-WW
レビュー良かった点
CORSAIR NAUTILUS 240 RS LCD を使っていて良いと感じた点はいくつかありますが、その中でも特に印象に残ったのは、全体の動作が落ち着いていて静かであること、2.1インチIPS液晶の視認性の良さ、そして配線のしやすさが積み重なって、使うほどに扱いやすさが増していくところでした。
まず静音性についてですが、RS120ファンの回転が滑らかで、負荷が高まって回転数が上がっても音が急に強くなることがありません。
一般的に240mmの水冷クーラーは冷却能力を確保するために回転数が上がりがちですが、このクーラーの場合は風切り音が必要以上に響かず、ケース内の空気が安定して流れているような静かな状態が続きます。
ゲームや動画編集のように長時間CPU負荷が高まる作業をしているときでも、耳に負担の少ない穏やかな音で動き続けてくれるのが自然な安心感につながりました。
冷却性能そのものも安定しており、温度の上がり方がゆっくりで、ピーク状態に達しても必要以上に暴れず、温度が落ち着くまでの時間も短い印象があります。
ポンプの動作も振動が少なく、ケースに取り付けているときに余計な揺れが伝わってこないため、全体として静けさを感じやすい構造になっています。
次に液晶ディスプレイの見やすさですが、2.1インチIPSというサイズは小さすぎず大きすぎず、机に座った姿勢で自然に視界に入ってくるちょうど良い大きさです。
IPS方式らしい発色の良さもあり、温度表示やGIFアニメーションなどもはっきりと見えるため、点検のたびにケース内部を覗き込まなくても状態を把握しやすいのは快適でした。
また、表示内容を自由に変えられるため、用途に合わせた情報の見せ方ができる点も便利です。
特に負荷の高い作業をしているときにCPU温度だけを大きく表示しておくと、作業の合間に目を向けるだけで状態を確認できるため、ソフトを立ち上げて監視するよりもストレスが少なくなります。
配線のしやすさも良かった点のひとつです。
RS120ファンがデイジーチェーン接続に対応しているため、ファン同士を連結するだけで済み、一つひとつのファンから個別にケーブルを引く必要がありません。
ケース内部がすっきりすることでパーツ同士が干渉しにくくなり、取り回しが楽になります。
配線を整えることに時間をかけなくてよいため、初めて水冷クーラーを扱う場合でも圧迫感が少なく、全体を見渡しながら落ち着いて作業できるのも好印象でした。
ブラケット類の剛性もしっかりしていて、取り付けてからの安定感も高く、CPUとの密着がきちんと保たれているのがわかります。
この安定した取り付けのおかげで冷却が乱れる瞬間が少なく、長時間使用していても温度が上下に大きく振れず、常に落ち着いた動作を維持しているところが信頼につながりました。
使っていくほど静音性と液晶の便利さ、配線の扱いやすさが重なっていき、最初の印象よりも時間が経つほど良さが増していく、そんな満足感のあるポイントが多いクーラーでした。
レビュー気になった点
使っていて大きな不満はありませんでしたが、いくつか気になる部分や、もう少しこうだったら嬉しいと感じるところもありました。
まず、2.1インチのIPS液晶を活かすためにはUSB 2.0 ヘッダー接続が必要で、マザーボードに空きヘッダーがない場合には別のハブや追加アクセサリが必要になる点は注意が必要です。
最近のマザーボードではUSBヘッダーが限られていることが多いため、ほかのデバイスと併用していると空きが不足しやすく、追加の対応が必要になる可能性があります。
液晶付きクーラーの特性とはいえ、もう少し接続方法の選択肢があると扱いやすかったと感じました。
また、240mmラジエーターというサイズ自体は標準的で扱いやすい一方、取り付けるケースによってはスペースの余裕が少ない場合があり、特に上面に取り付ける際にメモリやVRMヒートシンクと干渉しそうになることがあります。
ケース選びによっては前面取り付けが必須になることもあり、これから組む人には事前の寸法確認が必要だと感じました。
配線のしやすさは魅力的ですが、液晶付きポンプユニットの場合は電源ケーブルやUSBケーブルが増えるため、全体としてはそれなりにケーブル数が多くなり、ケースによっては裏配線スペースを工夫しなければならない場面もありました。
RS120ファン自体は静かで扱いやすいものの、RGB照明がないため、見た目に光を取り入れたい構成を考えている人にとっては物足りなく感じる可能性があります。
落ち着いた外観を求めている場合はこの静かなデザインがちょうど良いのですが、最近のケース内演出を重視した構成では光がないことを少し寂しく感じることもあるかもしれません。
また、冷却性能は安定しているものの、より高発熱なCPUを想定した場合には360mm版のほうが余裕があり、240mm版では温度が少し高めに落ち着く場面もありました。
一般的な使用では十分冷えるのですが、動画エンコードのように長時間負荷が維持される作業では、240mmではぎりぎりに感じる瞬間もあり、用途次第では余裕を求めたくなる可能性があります。
液晶の明るさや発色は見やすくて便利ですが、机とケースの位置関係によっては視認性が少し変わる場面があり、ケースを床置きしている環境では角度によって情報が見えにくくなることもありました。
IPSらしい広視野角とはいえ、完全に真正面からの角度で見る場合に比べると見やすさの差が出るため、置き場所を少し調整する必要がありました。
さらに、iCUEソフトウェアを使って設定を行う必要があるため、人によっては設定項目の豊富さが少し複雑に感じられることもあるかもしれません。
慣れてしまえば便利ですが、初めて触れる場合は設定画面の多さに戸惑う瞬間があり、もう少しシンプルな導線があればもっと扱いやすくなると感じました。
総じて大きな欠点ではありませんが、USBヘッダーの確保、ケースとのスペース調整、視認性やケーブル量への理解など、事前に考えておくとスムーズに使える点がいくつか見えてきました。
まとめ
CORSAIR NAUTILUS 240 RS LCD をしばらく使い続けてみると、このクーラーが放つ静けさと落ち着きが日常の作業を穏やかに支えてくれることに気づきました。
過度に主張しすぎることがなく、それでいて必要な情報は液晶でしっかりと伝えてくれるため、意識しすぎず自然に使い続けられる感覚があります。
冷却性能は安定しており、普段の作業から負荷の高い処理まで幅広く対応してくれるため、構成を問わず扱いやすい印象でした。
静音性の高いRS120ファンは、ケース内で空気が穏やかに流れているような感触を生み、耳に負担の少ない作業環境を作ってくれます。
液晶ディスプレイは見やすく、状態を直感的に確認できるため、不必要に監視ツールを開くことも減り、日常の操作がすっきりしていくのを感じました。
配線が整いやすい点も、使い続けるほどその良さが伝わってくる部分で、デイジーチェーン接続の便利さが日常の扱いやすさにつながっています。
もちろん、USBヘッダーの必要性やケースのスペースなど、ある程度準備が必要な部分もありますが、それらを踏まえて構成を整えれば、このクーラーは長く落ち着いて付き合える存在になります。
液晶付きのモデルにしては扱いやすく、見た目の派手さよりも機能の確かさを優先したつくりで、どんな環境にもなじみやすい印象があります。
静かで安定し、過度な主張がなく、必要な時にだけそっと情報を示してくれる。
そのバランスの良さが、使い続けていく中で静かに価値を感じさせてくれる一台でした。
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皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。