どうも、Soranekoです。
ゲーム用のモニターを探し始めたのは、仕事終わりの小さな癒しとして夜にゲームを楽しむ時間をもう少し豊かにしたいと思ったのがきっかけでした。
長年使ってきた液晶モニターにも愛着はありましたが、ふとした瞬間に感じる「黒の浅さ」や「残像のわずかなにじみ」が、次第に気になっていました。
そんなときに出会ったのが、LGの「UltraGear OLED 32GX870A-B」。
31.5インチの有機EL、4Kで240Hzという数字の並びを初めて目にした瞬間、胸の奥で何かが鳴ったような気がしました。
スペックを見れば見るほど、その先にある映像体験を想像せずにはいられませんでした。
設置したその日、まず驚いたのは箱から取り出した瞬間の存在感でした。
艶を抑えたマットブラックの筐体はどこか静かな気品をまとい、ベゼルの細さが空間を軽やかに見せてくれます。
デスクの上に置いた途端、まるで空間の密度が変わるような不思議な感覚がありました。
電源を入れると、暗闇の中から立ち上がる黒。
その「黒」は、ただ暗いというだけではなく、奥行きそのものがそこにあるようでした。
画面が光り出す瞬間、世界がまるで呼吸を始めるかのように感じられ、しばし無言で眺めてしまいました。
ゲームを起動すると、これまで馴染みのあった景色がまるで異なる作品のように映りました。
岩肌のざらつきや夜空の星の瞬き、キャラクターの衣服の柔らかさまで、OLEDの表現力が細部にまで息づいています。
初めて4Kの高解像度とOLEDの深いコントラストが交わった瞬間、その場にいるような没入感が生まれ、ただ画面を見るという行為が一つの体験へと変わっていきました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
簡単レビューを読まず飛ばしたいせっかちな人はこちらから↓
LG UltraGear OLED 32GX870A-B 31.5インチ 4K ゲーミングモニター
LG UltraGear OLED 32GX870A-B 31.5インチ 4K ゲーミングモニター
レビュー良かった点
使い始めてしばらくすると、このモニターの真価は単に解像度や応答速度の速さではないことに気づきました。
240Hzというリフレッシュレートと0.03msという応答の速さは、数字としては確かに驚異的ですが、実際に感じるのは「滑らかさ」よりも「自然さ」に近いものです。
特に高速でカメラを振るFPSゲームでは、映像が途切れることなく流れる様子に思わず息を呑みました。
まるで空気が一緒に動いているような錯覚を覚え、これまで意識していた“画面越し”という境界が消えていくのです。
OLED特有の発色も素晴らしく、特に夕暮れや炎の光を映す場面では、暖かさや空気の揺らぎまで伝わってくるようでした。
DisplayHDR True Black 400の恩恵で、暗闇の奥に沈む影がただの黒ではなく、静かに息づく空間として感じられます。
黒が深く沈むことで、逆に光の粒が際立ち、星空や街灯の輝きが立体的に見える。
その対比が心地よく、いつまでも見ていたくなるほどでした。
また、Dual Modeによる4K240HzとFHD480Hzの切り替えも想像以上に便利です。
例えば、RPGのような映像美を重視するゲームでは4Kモードでじっくり没入し、競技系のFPSではFHD480Hzに切り替えて瞬時の動きを捉える。
この切り替えがワンタッチでできることが、プレイの幅を驚くほど広げてくれました。
さらに、Type-C経由でノートPCを接続すると、映像出力と同時に最大90Wで給電までできるのも日常使いに嬉しいポイントです。
仕事の合間にPCをつなぎ、書類を開くと、その精細な文字表示と色の自然さに思わず背筋が伸びました。
疲れにくいというのも、このモニターの隠れた魅力です。
長時間の使用でも目に刺さるような眩しさがなく、むしろ柔らかな光が包み込むように感じます。
デザインも上品で、余計な装飾がなく、スタンドの可動域が広いため姿勢に合わせて角度を微調整できる点も好印象でした。
机に座るたび、まるで新しい世界に迎え入れられるような感覚があり、ただ映像を「見る」のではなく「感じる」時間が増えていきました。
レビュー気になった点
ほぼ完璧に思えるこのモニターにも、少しだけ気になるところがないわけではありません。
まず最初に感じたのは、OLED特有の“焼き付き”に対する不安でした。
もちろんLGはその対策としてスクリーンムーブやピクセルリフレッシュなどの機能を備えており、実際に使っていて明確な問題が起きたわけではありません。
それでも、長時間同じUIを表示させる場面では無意識に少しだけ気を遣ってしまいます。
特にウィンドウを長時間固定する作業や、同じHUDを表示し続けるゲームなどでは、ふと「大丈夫かな」と画面を見つめてしまうことがありました。
また、DisplayHDR True Black 400は確かに美しい黒を再現してくれますが、ピーク輝度の最高値が1,300 cd/m²に達するとはいえ、日中の強い外光下ではわずかに反射が気になる瞬間もありました。
アンチグレア処理が施されているとはいえ、自然光が入り込むリビングなどでは、黒がほんの少しだけ浅く見える場面があるのです。
ただ、それはOLEDの透明感と繊細さの裏返しでもあり、暗い部屋ではむしろ息を呑むほどの深みを見せてくれます。
音に関しても少し触れておきたいのですが、内蔵スピーカーは実用的ではあるものの、音の厚みを求める人にはやや物足りないかもしれません。
個人的には外部スピーカーを組み合わせたことで、その繊細な映像にふさわしい臨場感を得ることができました。
また、これだけの高性能ゆえに価格は決して安くはありません。
しかし、設置して数日も経てば、その金額がむしろ“体験への投資”であったことを実感するようになります。
もう一点、FHD480Hzモードは確かに驚くほど滑らかですが、4Kとの画質差が思っていたより顕著に感じられるシーンもありました。
高精細な世界に慣れてしまうと、FHDに切り替えた際の解像度のギャップが少しだけ寂しく感じるのです。
とはいえ、それはこのモニターの性能の高さゆえの贅沢な悩みでもあります。
総じて言えば、これらの“気になる点”は日常の中で使い方を工夫すれば容易に解消できるものであり、むしろその存在がこの製品の完成度をより際立たせているように感じました。
まとめ
LG UltraGear OLED 32GX870A-Bを手にしてからというもの、ゲームの時間が特別な儀式のように感じられるようになりました。
スイッチを入れると同時に部屋の空気が変わり、光と影の織りなす世界に引き込まれる。
4Kの緻密さと240Hzの滑らかさ、そして0.03msの反応が生み出す一体感は、もはやスペックを超えた感覚体験です。
OLEDならではの黒の深さが心を落ち着かせ、静かな夜にひとりでゲームの世界へ沈み込む時間が、まるで瞑想のように感じられます。
確かに価格や焼き付きへの意識など、いくつか気を配る点はありますが、それらを補って余りある美しさと没入感がここにはあります。
デザインも主張しすぎず、それでいて存在感があり、日常の中に自然と溶け込みます。
性能と美しさ、そして実用性が高次元で融合したこのモニターは、単なるゲーム機器ではなく、自分の感性を研ぎ澄ますための道具のように感じます。
もし映像に“心地よさ”や“静けさ”を求める人がいるなら、このモデルは間違いなくその答えを示してくれるでしょう。
ゲームも映像も、ただ見るものではなく“感じるもの”になる――LG UltraGear OLED 32GX870A-Bは、その感覚を確かに教えてくれました。
商品が気になったという方は、下記のリンクからストアページに飛んでみて下さいね。
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LG UltraGear OLED 32GX870A-B 31.5インチ 4K ゲーミングモニター
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。