どうも、Soranekoです。
最初にこのモニターの存在を知ったのは、何気なく眺めていたPC機器の新製品特集でした。
長年IPS液晶を使っていた私にとって、OLEDという言葉は少し遠い存在のようで、どこか映像マニアの世界のものだと思っていたんです。
でも、31.5インチという大きさと「4K×165Hz」「0.03ms応答」「Dual-Modeで330Hz」というスペックが目に入った瞬間、心のどこかで「これは特別だ」と感じました。
最初は半信半疑でした。
高価な買い物ですし、正直、液晶でも十分きれいだと思っていたからです。
けれど、ある日家電量販店で実機を目にした瞬間、そんな考えは一瞬で覆されました。
映像が“生きている”ように見えたのです。
黒が深く沈み込むのに、明るい部分はまったく潰れない。
HDR映像では光が画面から漏れ出るようで、従来のモニターとはまったく異なる感覚でした。
さらに近づいて見てもドット感がほとんどなく、発色の自然さとグレアパネル特有のクリア感が相まって、まるでガラス越しに現実世界を覗いているようでした。
購入を決めたのはその翌日。
箱を開けた瞬間の高級感、しっかりしたスタンドの質感、そして背面のライティングまで洗練されていて、開封の時点からワクワクが止まりませんでした。
設置を終えて電源を入れると、最初に映し出されたデスクトップの黒の深さに思わず声が出ました。
設定メニューも直感的で、ゲーミング用のプリセットや色温度調整がしやすく、初期設定のままでも十分な完成度。
使い始めたその日から、ゲームはもちろん、動画編集や映画鑑賞にも自然と使いたくなる存在になりました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
簡単レビューを読まず飛ばしたいせっかちな人はこちらから↓
LG UltraGear 31.5インチ 4K OLED ゲーミングモニター 32GX850A-B
LG UltraGear 31.5インチ 4K OLED ゲーミングモニター 32GX850A-B
レビュー良かった点
まず驚かされたのは、有機EL特有の「黒の表現力」です。
暗い場面でのコントラストがとにかく深く、影の奥までしっかりと階調が感じられるのに、明るい部分は眩しいほど鮮明。
DisplayHDR True Black 400の効果なのか、夜空の星や炎のちらつきが本当にリアルに見えるんです。
FPSやアクションゲームでは敵の輪郭がくっきり浮かび上がり、瞬時の判断がしやすくなりました。
応答速度0.03msという数値は正直ピンと来ていなかったのですが、実際に使ってみると「遅延」という言葉を忘れるほど。
視点を素早く動かしても残像がほとんどなく、マウス操作に対する反応が即座に映像に反映される感覚は、一度味わうと離れられません。
4K 165HzとFHD 330HzのDual-Modeも秀逸です。
普段は4Kで作業や動画を楽しみ、競技系のゲームをする時だけFHD 330Hzに切り替えることで、状況に合わせた最適な環境を作れます。
切り替えも数秒で完了し、ストレスがまったくありません。
色再現も素晴らしく、DCI-P3 98.5%の広色域によって、キャラクターの肌の質感や背景の光が豊かに表現されます。
映画やアニメも一段と深みが増し、従来のモニターでは見えなかった微妙なトーンまで感じられるようになりました。
加えて、反射の少ないグレアパネルが映像の透明感を際立たせ、画面に引き込まれるような没入感があります。
エルゴノミクススタンドの使い勝手も良く、角度や高さを細かく調整できるため、長時間の作業でも首や肩が疲れにくい。
背面の六角形ライティングも控えめで上品に光り、夜のデスクを静かに照らしてくれます。
音に関しても、ヘッドホン出力のノイズが少なく、ゲーム中の定位感がしっかりしている印象でした。
また、USBハブ機能が便利で、マウスや外付けSSDの接続も一箇所にまとめられるのは非常に助かります。
何より全体の作りが堅牢で、パネルのたわみやスタンドのぐらつきが一切ないのも好印象です。
価格は高めですが、その分の満足感は確実にあります。
「映像が主役」という言葉がぴったりで、これを使ってからというもの、他のモニターでは物足りなく感じてしまうほどの完成度でした。
レビュー気になった点
完璧に近いと感じたこのモニターにも、いくつか注意しておきたい点があります。
まず一つ目は「焼き付きリスク」です。
OLED特有の宿命ですが、長時間同じUIやロゴを表示し続けるとわずかに残像が出ることがあります。
メーカー側の自動リフレッシュ機能である程度は抑えられているものの、日常的にタスクバーや固定アイコンを表示し続ける環境では気を遣います。
私はゲームや動画中心なので大きな問題はありませんが、常時デスクトップ作業をする人は注意が必要でしょう。
次に感じたのは「輝度の制御」です。
HDRコンテンツで高輝度を出す際、全画面が明るいシーンになると自動で輝度が抑えられるようで、瞬間的に少し暗くなる印象があります。
保護機能として理解できますが、映像制作などで一定の明るさを求める人には気になるかもしれません。
また、グレアパネル特有の映り込みも避けられません。
部屋の照明が画面に反射すると、暗い場面では少し気が散ることがあり、設置場所や照明の角度には工夫が必要です。
Dual-Modeについても、FHD 330Hzモードに切り替えると、画質がわずかにソフトになる印象を受けました。
これは解像度を落とす仕様上の問題で、細部のシャープさが若干犠牲になる代わりに滑らかさを得る形です。
用途によってはこの切り替えを頻繁に行う必要があるため、少し手間に感じる人もいるかもしれません。
さらに、本体の発熱はやや高めで、特にHDR高輝度モードを長時間使用すると背面が温かくなります。
冷却設計はしっかりしているものの、長時間のセッションでは室温が上がるのを感じることもあります。
もう一つ挙げるとすれば、価格です。
性能を考えれば妥当とはいえ、20万円前後という価格は誰にでも手が届くものではありません。
ただ、その分の価値は確かにありますので、“最高の映像体験を求める人向け”と割り切るのが良いでしょう。
最後に細かい点として、スタンドの奥行きがやや大きいため、狭いデスクでは圧迫感を感じるかもしれません。
壁掛けやアームマウントを検討するのも一案です。
全体的に見ればこれらは大きな欠点ではなく、むしろOLEDという新しい表示技術の性質を理解して使えば十分に許容できる範囲だと思います。
まとめ
このLG UltraGear OLED 32GX850A-Bを使い始めてから、ゲームも映像も「見る」というより「感じる」ようになりました。
31.5インチというちょうど良いサイズは視界を自然に包み込み、4Kの緻密さとOLEDの深いコントラストが重なることで、画面の向こう側に空気の温度まで伝わってくるような臨場感を生み出します。
4K 165Hzの滑らかさは圧倒的で、映像の流れがまったく途切れません。
普段プレイしていたゲームのマップを歩くだけで、木々の陰影や空のグラデーションが新鮮に感じられ、「同じゲームなのに違う世界にいる」ような感覚になります。
映像の美しさに加え、スタンドの操作性や背面の光の演出など、細部まで丁寧に作り込まれているのも好印象でした。
確かに、価格やOLED特有の焼き付きリスクなど注意点はありますが、それを補って余りある没入感と映像品質が手に入ります。
特に、色彩の深みや明暗の表現は他の液晶モニターでは再現できず、一度このクオリティを知ってしまうともう後戻りできません。
作業用にも、ゲームにも、そして映画鑑賞にも、これ一台で生活の質が変わる。
そんな体験をもたらしてくれるモニターです。
使い込むほどにその良さがじわじわと実感でき、「映像を楽しむ」という行為そのものの価値を思い出させてくれる一台だと思います。
商品が気になったという方は、下記のリンクからストアページに飛んでみて下さいね。
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LG UltraGear 31.5インチ 4K OLED ゲーミングモニター 32GX850A-B
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。