どうも、Soranekoです。
AGEX A27Qをしばらく使ってみると、最初に画面をつけた瞬間の印象がそのまま日常の使い心地につながっていくような、落ち着いたバランスを感じました。
27インチというサイズは、大きすぎず小さすぎず、机に向かったときに自然に視界へ入ってくるのですが、QHDの表示密度がそこへ加わることで、普段の文字入力やブラウジングの細かな部分まで視認しやすく、作業用としての最初のハードルを軽く超えてくれます。
Fast IPSパネルというとゲーム用途を意識した印象がありますが、色の出方は派手になりすぎず、白やグレーの領域も乱れずに見えるため、日常の使用で変なクセを感じませんでした。
画面を動かしているときの応答の速さは、ゲームをする場面だけでなく、ブラウザのスクロールやウィンドウの切り替えにも軽やかさを生んでおり、使ううちにこの144Hzの滑らかさが標準のように感じられてきます。
スタンド周りの調整幅も扱いやすく、上下も左右も、手元の姿勢に合わせて細かく高さを決められるため、長時間の利用でも負担を大きく感じませんでした。
特に縦表示への回転対応は、文章の確認や資料を開きっぱなしにする場面で便利で、思っていた以上に自然に役立つ印象でした。
HDR10対応については、強く主張するほどの派手さは感じない一方で、暗部と明部の差が安定して見えるため、映像を流し込んだときの落ち着いた雰囲気を損ねず、普段使いの中に無理なく馴染むものでした。
全体として、このモニターは特定の用途に寄り切らず、ゲームも作業も動画も、どこか無理のない範囲でまとめられている印象で、使い続けていくほどその“引っかかりのなさ”が心地よく感じられるような作りでした。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
簡単レビューを読まず飛ばしたいせっかちな人はこちらから↓
AGEX 27インチ 144Hz 2K Fast IPS QHD ゲーミングモニター A27Q
AGEX 27インチ 144Hz 2K Fast IPS QHD ゲーミングモニター A27Q
レビュー良かった点
AGEX A27Qを使っていて良かったと感じた点は、まずFast IPSパネルによる画質のまとまりの良さと、144Hzが生み出す動きの自然さがしっかりと共存しているところでした。
IPSらしい視野角の広さは、画面の端まで色が変に転ばず、真正面から見ても斜めから見ても違和感を覚えないため、机上の少し角度のついた位置に置いたときでも落ち着いて使えます。
色の出方は強調しすぎず、白背景の資料や淡いトーンの画像を見続けていても疲れにくく、作業用モニターとしての基礎が崩れていません。
その上で、ゲームをするときには1msの応答速度と144Hzの軽やかさが効いてきて、キャラクターの動きや背景のスクロールが自然につながり、視線が引っ張られるような遅れも少なく感じられました。
FreeSync対応も手伝い、画面の破れやカクつきが抑えられることで、調整の手間が減ってストレスのない状態でプレイに集中できます。
また、QHD解像度はゲームと作業の両面で役立ち、画質の細かさと作業領域の広さがほどよく両立しているため、複数のウィンドウを並べるときも、タブの表示が詰まりすぎず、画面全体を自然な広さで使える点が印象的でした。
スタンドの柔軟性も良さのひとつで、高さ調整はもちろん、左右回転や傾き、縦横の切り替えまで滑らかに動き、姿勢に合わせて細かく位置をつくれるため、長時間の利用が続いても首や肩への負担が大きくなりにくい構造です。
縦回転は文章やコードの確認に特に便利で、必要なときだけスッと縦に戻せる軽さがあり、日々の作業効率を少しずつ押し上げてくれます。
非光沢の表面処理によって外光の映り込みが抑えられている点も良く、昼間の明るい部屋でも落ち着いた見え方が保たれるため、照明に左右されにくいのも扱いやすさにつながっています。
筐体自体が薄く、ベゼルも細いため、机の上に置いたときの圧迫感が少なく、複数枚で並べるときにも境界が目立たないつくりになっている点も魅力でした。
全体として、ゲームと作業の両面で「ちょうど良い」感覚を保ったまま使い続けられることが、このモニターの良さとして際立っているように感じました。
レビュー気になった点
一方で、AGEX A27Qの使用中に少し気になった点として、HDR10対応とされているものの、HDRの効き方が控えめで、明るさのピークやコントラストの押し出しが強くないため、HDRならではの派手さを期待すると物足りなさを感じる場面がありました。
暗部の階調はつぶれにくいものの、HDR映像としての派生的な表現までは踏み込んでいない印象で、あくまで自然な表示を保つ方向に寄っているため、HDR目的で購入する場合は注意が必要だと感じました。
また、同梱物の詳細がやや不透明で、ケーブルの種類や長さが明確でない点は、初めて開封する際に少し戸惑いがありました。
入出力端子はHDMIとDPが複数用意されているものの、USBハブや追加の便利機能が付いていないため、周辺機器をまとめて接続したい場合は別途アクセサリが必要になります。
そのほか、新興ブランドということもあり、長期的な耐久性や細かな品質管理についてはまだ様子見の部分があり、長く使う上での安心感が大手ブランドほど確立されていない点は、人によっては気になるかもしれません。
スタンドの調整幅は優れているものの、動かす際にやや硬さを感じる瞬間があり、頻繁に高さを変える場合には少し力を入れる必要があります。
また、色味の初期設定がやや薄めに感じられるため、用途に合わせて調整すると自然な見え方に近づくものの、調整メニューがシンプルゆえに細かい追い込みまでは難しいと感じる場面がありました。
スピーカー非搭載である点も、映像を流すだけの軽い用途であっても外部スピーカーかヘッドホンが必須になるため、必要に応じて環境を整える手間が発生します。
全体として致命的な問題はないものの、細かい部分の調整や周辺機能のまとまりについては、もう少し配慮があるとより使いやすくなると感じられる点がいくつかありました。
まとめ
AGEX A27Qを使い続けてみると、このモニターが持つ「主張しすぎないまとまりの良さ」が日常に自然に馴染んでいくことを感じました。
Fast IPSの素直な表示は作業にもゲームにも偏らず、QHDならではの情報量を保ちながら負担の少ない視界を作ってくれます。
144Hzの軽さは日々の操作全体に程よい滑らかさを加え、用途を問わず快適な動きを支えてくれました。
スタンドの柔軟性は姿勢に合わせて細かく調整でき、長時間の使用でも疲れを溜めにくくしてくれるため、机の前に向かう時間が自然と落ち着いたものになります。
気になる点としてHDRの強調控えめな表現や周辺機能の少なさはありますが、それらはこのモニターの本質に関わる大きな問題ではなく、必要な部分をユーザー側で補えば十分に扱える範囲でした。
むしろ、表示の癖が少なく、動きの滑らかさと視認性のバランスが良いことで、さまざまな用途を無理なく受け止める器用さがあり、使い続けていくうちにその自然さが頼もしさへと変わっていくように感じました。
派手な特徴で引っ張るタイプではなく、“不満を植え付けない”方向へ丁寧に整えたモニターという印象で、ゲームと作業を同じ机でこなす人にとっては特に扱いやすい選択肢になると感じました。
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AGEX 27インチ 144Hz 2K Fast IPS QHD ゲーミングモニター A27Q
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。