どうも、Soranekoです。
最初に箱を目の前に置いたとき、その存在感に自然と姿勢が正されました。
LG ゲーミングモニター UltraGear OLED 45GX90SA-Bという名称から想像していた以上に、44.5インチというサイズは空間の印象を一段階変えてくれるもので、単なる表示機器ではなく、作業環境や娯楽の中心になる道具だと感じました。
設置して正面に座ると、800Rの強い曲率が視界を包み込むように広がり、画面の端まで視線を動かしても無理がなく、自然に情報が入ってくる感覚がありました。
横に広い3440×1440の解像度は、数字だけを見ると特別に高精細という印象を持たないかもしれませんが、このサイズと距離感で見ると、文字やUIが程よい密度で配置され、視認性の良さが際立っていました。
有機ELならではの黒の沈み込みは、部屋の照明環境に左右されにくく、暗部が潰れずに表情を残してくれるため、画面全体が引き締まって見えます。
UltraGear OLEDという呼び方がしっくりくるほど、ゲーミング向けとして意識された設計が随所に感じられ、240Hzという高リフレッシュレートや0.03msの応答速度といった数値も、単なるスペック表の飾りではなく、体験の前提条件として備わっている印象でした。
画面を切り替えたり、カーソルを動かしたりするだけでも動きが軽く、目で追う負担が少ないのは、このクラスならではだと感じました。
一方で、いわゆるゲーミング一辺倒ではない点も印象的でした。
webOSが内蔵されていることで、PCやゲーム機を立ち上げなくても映像コンテンツにアクセスでき、モニターという枠を超えてスマートディスプレイとして振る舞う柔軟さがあります。
リモコン操作も直感的で、入力切替や設定変更に迷うことがなく、日常の動線に自然に溶け込みました。
USB Type-Cでの接続と給電に対応している点も、デスク周りをすっきりさせたい人にとっては大きな魅力で、ケーブル一本で映像と電源をまとめられる快適さがありました。
AirPlay 2やMiracastといった無線機能も含め、45GX90SA-Bは特定の用途に縛られず、仕事、ゲーム、映像鑑賞といった複数のシーンを一つの画面で受け止めてくれる余裕を感じさせます。
大画面であることによる圧迫感よりも、視界が整理される安心感の方が強く、画面に向かう時間そのものが落ち着いたものになる印象でした。
派手さを前面に出すのではなく、質感や動きの滑らかさ、操作時のストレスの少なさといった要素が積み重なり、自然と信頼感が生まれる、そんな第一印象を持たせてくれる一台だと感じました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
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LG UltraGear OLED 44.5インチ ウルトラワイド 有機ELパネル ゲーミングモニター 45GX90SA-B
LG UltraGear OLED 44.5インチ ウルトラワイド 有機ELパネル ゲーミングモニター 45GX90SA-B
レビュー良かった点
画面に向き合った瞬間にまず感じたのは、視界の端まで均一に広がる没入感でした。
UltraGear OLED 45GX90SA-Bという名前が示す通り、このモニターの核になっているのは有機ELパネルの質感で、黒がしっかりと沈み込み、明るい部分との対比がとても自然に感じられました。
暗いシーンでは無理に持ち上げられたような白浮きがなく、かといって情報が失われるわけでもなく、細かな階調が残ったまま表示されるため、画面全体に落ち着きがあります。
DCI-P3を高い割合でカバーしていることもあり、色味は鮮やかですが過剰ではなく、長時間見続けても目が疲れにくい印象でした。
44.5インチという大きさと21:9の横長比率は、単に広いだけでなく、作業やゲームの情報を自然に配置できる余裕があり、視線移動が横方向で完結する感覚が心地よかったです。
800Rの曲率も数字だけ見ると強く感じますが、実際には視界を包み込むように作用し、端の歪みを意識させない点が好印象でした。
次に良さを実感したのは動きの滑らかさでした。
240Hzのリフレッシュレートと0.03msの応答速度は、いわゆる競技志向のゲーミングモニターに求められる条件ですが、このモデルではそれが前提として自然に組み込まれている印象でした。
カーソル操作やウィンドウの切り替えといった日常的な動作でも、残像感がほとんどなく、画面が常に軽やかに反応してくれるため、操作そのものが気持ちよく感じられました。
激しい動きのある映像でも、輪郭がにじまず、目で追う負担が少ない点は大きな安心材料でした。
さらに印象的だったのは、ゲーミング用途に特化しすぎていないバランス感覚です。
webOSが内蔵されていることで、PCやゲーム機に接続しなくても映像配信サービスや各種コンテンツにアクセスでき、モニターというよりスマートディスプレイに近い使い勝手がありました。
リモコン操作も直感的で、入力切替や音量調整、設定変更がスムーズに行えるため、操作に意識を取られず画面そのものに集中できます。
HDMIのeARC対応や有線LAN端子の搭載も、音声や通信の安定性を重視する人にとっては安心感につながるポイントでした。
接続面で特に便利に感じたのはUSB Type-Cによる給電対応で、最大65Wの電力供給があることで、ノートPCとの組み合わせでもケーブルが一本で済み、デスク周りがすっきりまとまりました。
AirPlay 2やMiracastに対応している点も、スマートフォンやタブレットの画面を手軽に映せるため、用途の幅を自然に広げてくれます。
質感の面でも好印象が続きました。
スタンドの安定感は高く、大画面でも揺れや不安定さを感じにくく、画面位置の調整もしやすい設計でした。
外観はゲーミングらしい要素を持ちながらも過度に主張せず、デスクに置いたときに空間と調和しやすい点も魅力でした。
UltraGear OLED 45GX90SA-Bは、数値や機能の多さを前面に押し出すというより、それらが組み合わさった結果として、操作感や視認性、没入感といった体験の質を静かに高めてくれる印象があります。
ゲーム、作業、映像鑑賞のどれにおいても極端な癖を感じさせず、それぞれの場面で自然に役割を果たしてくれるため、用途を切り替えるたびに設定や意識を変える必要がありません。
高性能でありながら扱いにくさを感じさせない点こそが、このモニターの大きな良さだと感じました。
レビュー気になった点
全体として完成度の高い印象を受ける一方で、触れていく中で少し惜しいと感じる部分もありました。
まず最初に意識したのは、44.5インチというサイズと800Rの強い曲率がもたらす設置環境への要求でした。
UltraGear OLED 45GX90SA-Bは画面そのものが大きく、奥行きも必要になるため、デスクのサイズや配置によっては圧迫感を覚える場合があると感じました。
視界を包み込む没入感は魅力ですが、机が浅い場合や視聴距離を十分に取れない環境では、画面全体を一度に把握しようとした際に首や視線の移動がやや大きくなる印象もありました。
これは製品の個性とも言えますが、導入前に設置スペースを具体的にイメージしておく必要があると感じました。
次に気になったのは解像度とのバランスです。
3440×1440という解像度はウルトラワイドとしては扱いやすい一方、この画面サイズでは文字やUIの表示密度に対して好みが分かれそうだと感じました。
スケーリングを調整すれば問題は軽減されますが、より高精細な表示に慣れている人にとっては、もう一段階上の解像度があればさらに余裕を感じられたのではないかと思いました。
有機ELパネルならではの美しい発色やコントラストがあるからこそ、細部のシャープさに対する期待も自然と高まります。
その点で、用途によっては少し物足りなさを覚える可能性があると感じました。
また、webOSを内蔵している点は便利である反面、すべての人にとって必須かというと判断が分かれそうでした。
PCやゲーム機を常に接続して使うスタイルの場合、スマート機能を使う機会が限定的になり、価格に含まれる付加価値として実感しにくい面もあると思います。
アプリの操作性や対応サービスは十分に整っていますが、モニターとしての純粋な表示性能を重視する人にとっては、シンプルな構成でも良かったのではと感じる場面もありました。
音に関する部分でも、少し気になる点がありました。
内蔵スピーカーは音声の明瞭さは確保されていますが、大画面から想像するほどの迫力や低音の厚みは控えめで、映像やゲームの没入感を音でも補いたい場合には外部スピーカーやヘッドホンの併用が前提になる印象でした。
HDMI eARCに対応している点は評価できますが、本体だけで完結させたい人にはやや物足りなく感じられるかもしれません。
接続端子の配置についても、機能は充実しているものの、ケーブルの取り回し次第では背面が煩雑になりやすいと感じました。
USB Type-Cで給電と映像をまとめられるのは便利ですが、複数の機器を接続した場合、整理には工夫が必要だと思いました。
さらに価格帯についても無視できないポイントでした。
このクラスの有機ELウルトラワイドとして妥当ではありますが、気軽に手を出せる金額ではなく、性能を持て余す可能性がある人にとってはオーバースペックに感じられるかもしれません。
ゲーミング、作業、映像鑑賞を幅広くカバーできる反面、すべての要素を必要としない場合、その分のコストが重く感じられる可能性もあります。
総じて、UltraGear OLED 45GX90SA-Bは高い完成度と引き換えに、設置環境、用途、予算といった前提条件を選ぶ製品だと感じました。
これらの点を理解した上で選ぶことができれば不満は小さく抑えられますが、何となく大画面で高性能というイメージだけで導入すると、少し距離を感じる場面が出てくるかもしれないと思いました。
まとめ
全体を通して感じたのは、このモニターが単なる高性能機器ではなく、日常の中に自然と溶け込む存在として設計されているという点でした。
UltraGear OLED 45GX90SA-Bは、数値上のスペックが非常に目立つ製品ですが、それらが前に出すぎることなく、画面に向かったときの安心感や扱いやすさとして静かに表れている印象でした。
44.5インチのウルトラワイド有機ELは、作業領域の広さや映像の没入感を素直に楽しめる一方で、黒の深さや色の自然さが画面全体の落ち着きを支えており、刺激が強すぎない点が好印象でした。
240Hzや0.03msといった要素も、意識して構えなくても快適さとして伝わってくるため、高性能を意識せずに使えるところに価値を感じました。
また、webOSや各種接続機能が備わっていることで、用途を切り替える際の心理的なハードルが低く、仕事から娯楽まで一つの画面で完結しやすい点も、この製品ならではの魅力だと思います。
設置スペースや価格といった条件は確かに選ぶ部分ですが、それを理解した上で迎え入れると、画面に向かう時間そのものが整い、無理なく集中できる環境が出来上がる感覚がありました。
派手な主張よりも、質感や安定感、操作時の気持ちよさを重ねることで信頼感を築いていくタイプの製品で、特別な場面だけでなく日常の延長線上でこそ真価が伝わる一台だと感じました。
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LG UltraGear OLED 44.5インチ ウルトラワイド 有機ELパネル ゲーミングモニター 45GX90SA-B
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。