どうも、Soranekoです。
Thermalright Assassin King 120 SE ARGBを実際に取り付けて使い始めたとき、まず感じたのは、扱いやすいサイズ感と全体の軽快さでした。
サイドフロー型のクーラーは時に存在感が大きすぎたり、ケース内のレイアウトに影響を与えたりすることがありますが、このクーラーは148mmの高さに抑えられているため、多くのミドルタワーケースでも無理なく収まり、作業中の取り回しにも余計なストレスを感じませんでした。
取り付け作業では、付属のブラケットやバックプレートがわかりやすく整理されており、固定作業もスムーズで、ヒートシンクの座りがしっかりしているため、不安なく締め込める感触がありました。
実際に電源を入れた瞬間、ファンが滑らかに回り始める動作音は驚くほど柔らかく、負荷をかける前のアイドル状態ではほとんど気配を感じないほど静かでした。
ARGBの光り方も控えめで、必要以上に主張しない程度の発色がケース内に広がり、全体の雰囲気を穏やかに整えてくれます。
こうした光の表情は、派手さよりも統一感や落ち着きを重視する人に向いているように思いました。
普段の作業では、ブラウジングやドキュメント作業のような軽い負荷が続くときでも温度が安定しており、ファンの回転が急激に変化したり、不自然な振動が出たりすることもありません。
次第に負荷を上げ、ゲームプレイや動画エンコードなど温度上昇が気になる状況でも、ファンが静かに速度を調整しながらヒートシンク全体へ均等に風を通していく感触があり、その動作が常に落ち着いているため、長時間の使用でも扱いやすいバランスが保たれていると感じました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
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Thermalright Assassin King 120 SE ARGB CPUエアクーラー
Thermalright Assassin King 120 SE ARGB CPUエアクーラー
レビュー良かった点
Thermalright Assassin King 120 SE ARGBを使い続けていく中で特に良いと感じたのは、機能面と使用感のバランスが非常に整っている点でした。
まず冷却性能については、5本の6mm径ヒートパイプがダイレクトタッチ方式で配置されており、CPUからの熱がヒートシンクへ素直に伝わる構造になっています。
実際に高負荷作業を続けた際でも急激な温度上昇が抑えられ、風量66CFMのTL-C12C-Sファンがしっかりとフィン全体に風を届けてくれるため、温度の伸び方が緩やかで、安心して長時間の作業が続けられました。
ファン自体も回転数の幅が扱いやすく、低回転域では静かな空気の流れだけが軽く感じられる程度で、音が作業の集中を途切れさせるような場面はほとんどありませんでした。
最大付近まで回しても、音が荒々しくならず、風切り音が控えめな点は長所だと感じます。
ヒートシンクのフィン構造も整っており、空気がスムーズに通るため、回転数を無理に上げなくても冷却性能を維持しやすい印象がありました。
さらに、サイズが148mmに抑えられているため、ケースとの干渉の心配が少なく、メモリ周辺もすっきりしたまま組めることが多い点は扱いやすさにつながります。
取り付け作業についても、ブラケット類がシンプルかつわかりやすい構成になっていて、最初に部品を並べた段階でどう使うのかが直感的に把握できる点は安心感がありました。
ヒートシンクとファンの組み合わせも軽量で、固定後のぐらつきがほとんどなく、ケースを立てても安定して保持されていました。
それに加えてARGBの光り方が落ち着いており、控えめなワンポイントのようにケース内に馴染むため、派手さを求めすぎない人にとっては程よいアクセントになります。
光の拡散も柔らかく、過剰にチラつくような印象がないため、長時間稼働させていても目に疲れを感じにくいところも好印象でした。
総じてこのクーラーは、冷却性能・静音性・扱いやすさ・デザインのそれぞれが均等に整えられており、突出した派手さはないものの、必要な部分が自然にまとまっていることで結果的に高い満足感につながる製品だと感じました。
レビュー気になった点
Thermalright Assassin King 120 SE ARGBを使っていて大きな問題と感じる点は少なかったものの、いくつか「もう少しこうだったら使いやすい」と思う部分がありました。
まず重量に関する情報が公式の記載によって異なっている点です。
あるページでは520g、別のページでは640gと書かれているため、購入前に正確な数値を確認しにくく、ケースの対応重量を気にする人にとっては判断がやや難しく感じられます。
実際の使用に大きな影響を与えるほどの重さではありませんが、情報の一貫性があるとより安心できたと思います。
また、このクーラーは単一ファン構成のため、極端に高発熱なCPUを使う環境では余裕が少なくなる場面があり、特に最新世代の上位モデルを長時間高負荷で使うような状況では、温度がじわじわと上がっていく印象がありました。
一般的な用途では十分な性能ですが、性能を限界まで引き出すような設定を考えている場合は、追加ファンやより大型のクーラーを検討する必要が出てきます。
また、ARGBの発光については好みが分かれる部分で、全体的に控えめな光り方のため、強い発色や明るさを求める人には少し物足りなさを感じる可能性があります。
光の演出を重視する環境では、設定で補える範囲があるとはいえ、光量自体が穏やかなため全体の存在感は控えめになる傾向がありました。
さらに、取り付けの際にブラケットのネジ穴がややタイトで、最初の仮止めで少し力を入れる必要がある場面があり、作業に慣れていない人は慎重に進めることになりそうです。
問題があるほどではありませんが、もう少し余裕のある設計であれば、よりスムーズに感じられたと思います。
そしてケースとの干渉についても、比較的コンパクトとはいえ148mmという高さは小型ケースでは微妙に収まらない可能性があり、特にサイドパネルのスペースが限られる構造だと、ぎりぎりになる場合がありました。
購入前にケースとの相性を念入りに確認する必要がある点は注意点として挙げられます。
このように細かな部分で気になる点はいくつかありましたが、いずれも製品の魅力を大きく損なうほどではなく、使用環境によっては自然に解消されることも多いものだと感じました。
まとめ
Thermalright Assassin King 120 SE ARGBをしばらく使い続けてみると、このクーラーが持つ特徴は強い個性で押すのではなく、日常の中に静かに馴染んでいくような設計にあるのだと感じました。
冷却性能は必要な範囲にしっかり届き、ファンの静音性は長時間の作業でも気が散らない安定感を保ち、ARGBの光り方も控えめでありながらケース内の雰囲気に柔らかさを添えてくれます。
取り付け作業も落ち着いて進められる構造になっており、サイズが抑えられていることで干渉の心配が少ない点も扱いやすさにつながりました。
もちろん、単一ファン構成による冷却力の限界や、情報の不一致による戸惑いなど、気を付けておきたい部分は存在しますが、それでも全体を通して見ると、必要な性能と扱いやすさを自然に両立した製品だと感じます。
派手さよりも日常的な安定を重視し、静かに確実に冷やしてくれる空冷クーラーを求める人にとって、このモデルは十分に応えてくれる一台だと思いました。
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Thermalright Assassin King 120 SE ARGB CPUエアクーラー
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。