どうも、Soranekoです。
KTC H24T09Pというモニターに惹かれたのは、最初に見かけたときの「165Hz Fast IPS」という言葉の響きでした。
滑らかで、かつ色の再現性が高いという組み合わせは、自分の中で理想に近いものでした。
普段からパソコン作業をしていると、長時間の画面表示が少しずつ目に負担をかけているのを感じることがあり、だからこそ「Eye Care」「低ブルーライト」「ちらつき防止」といった優しさのある機能に自然と安心感を覚えました。
届いた箱を開けたとき、想像していたより軽やかで、ベゼルがほとんどないデザインに少し驚きました。
画面を点けた瞬間、フルHDの中にもくっきりとした色の深みがあり、IPSパネルらしい柔らかさを感じました。
最初に試したのは動画の再生でしたが、映像の切り替えがとても滑らかで、特に暗いシーンでも階調がしっかりと残っていたのが印象的でした。
モニターを少し傾けると角度が変わっても色が変わらず、どこから見ても穏やかな色のままで、視野角の広さが実感できました。
ゲームを起動してからは、165Hzの描写力の強さを感じる場面が多く、素早く動く映像でもブレがほとんど気にならず、反応の速さが自然に感じられるほどでした。
特に1 msという応答速度の効果は、キャラクターが動く瞬間やカメラを回すときに一瞬の遅れを感じさせず、没入感を深めてくれるものでした。
普段の作業時も違和感なく使えて、画面を分割して資料を並べたり、動画を流しながら文字を打ったりする場面でも、映像の安定感があるため気が散ることがありませんでした。
24インチというサイズは作業にも映像にも程よく、視線を動かしすぎずに全体を見渡せる点が心地よく感じられました。
全体的に派手な印象ではなく、静かに寄り添うようなモニターという印象が強く、機能的でありながら落ち着きのある存在でした。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
簡単レビューを読まず飛ばしたいせっかちな人はこちらから↓
KTC 24インチ FHD 165Hz ゲーミングモニター H24T09P
KTC 24インチ FHD 165Hz ゲーミングモニター H24T09P
レビュー良かった点
KTC H24T09Pをしばらく使ってみて良かったと感じたのは、まず映像の安定感でした。
165Hzのリフレッシュレートがもたらす滑らかさは数字以上に自然で、特に動きの多いシーンでの残像感の少なさが印象的でした。
Fast IPSというパネルの特徴が生きていて、IPSらしい柔らかさを保ちながらも、応答速度が速いため動きがはっきりと見えるのです。
例えば映像編集のタイムラインをスクロールするとき、フレームごとの変化がくっきりと目に入ってくるような感覚がありました。
色域が125% sRGBという広さも魅力で、映像の彩度が自然に高く見えるのに派手すぎず、肌の色や風景のトーンが落ち着いて見えるのが嬉しい点でした。
HDRにも対応しており、明るい部分の輝きが穏やかに広がるような印象を受けました。
コントラストが強調されすぎず、自然な階調のまま映像が深く感じられるため、長時間の視聴でも疲れにくかったです。
また、FreeSyncやG-Syncに対応していることで、ゲームプレイ中の画面のカクつきやティアリングがほとんどなく、映像の流れが非常に滑らかでした。
視野角の広さも安定しており、角度を変えて見ても発色や明るさがほとんど変わらず、机の向きを少し変えたときにも違和感がないのはありがたいことでした。
さらに、Eye Care機能の効果を実感する場面も多く、特に夜間の作業時にブルーライトを抑えた設定にすると目が楽に感じられました。
ちらつきのない画面は思っていた以上に快適で、照明を落とした部屋でも集中が途切れませんでした。
ゼロフレームデザインも良い印象で、画面の境界がほとんど見えないため没入感が増し、2台並べて使うときも継ぎ目が目立たないのが魅力的でした。
スタンドの安定性も良好で、軽い力でチルト調整ができ、モニター全体がしっかりと支えられている安心感がありました。
映像入力端子が多く、HDMI 2.0×2とDisplayPort 1.4×2があるため、PCとゲーム機を同時につなぎ替えずに切り替えられるのも便利でした。
VESAマウントにも対応しているため、アームに取り付けると机まわりをすっきりとまとめられます。
デザイン面ではマットな質感が上品で、指紋が付きにくく落ち着いた印象を与えました。
電源や設定ボタンも押しやすく、OSDメニューの操作が直感的で迷うことがありません。
色温度や輝度の調整範囲も広く、用途に応じて微調整できる点も安心でした。
全体として、価格帯を考えると完成度が非常に高く、特に映像のなめらかさと色の自然さの両立は印象に残ります。
見た目や機能に派手さはなくとも、毎日静かに寄り添ってくれるような存在で、使うほどに安心感が増していくモニターでした。
レビュー気になった点
KTC H24T09Pを使っていて感じた気になる点としては、まず解像度の部分が挙げられます。
フルHDの24インチという構成は一般的で扱いやすいのですが、最近の高解像度ディスプレイに慣れていると、文字の輪郭や細かな線がやや粗く感じられる場面がありました。
特に作業用に複数ウィンドウを並べたときには、画面の情報量に限界を感じることもあり、WQHDや4Kの解像度に慣れた目には少し物足りなく思えるかもしれません。
また、スタンドの可動範囲がチルトのみという点も、環境によっては調整の自由度が少なく感じられました。
高さや回転の調整ができないため、最適な視線位置に合わせるにはモニター台などを使う工夫が必要でした。
映像面では、IPSパネルらしい安定した発色がある一方で、暗いシーンでは少し白っぽく見えることがありました。
これは「IPSグロー」と呼ばれる現象によるもので、完全な欠点ではないものの、照明の少ない部屋で映画を見るときなどに少し気になることがありました。
またHDR対応を謳っていますが、輝度やコントラストの幅はあくまで標準的で、本格的なHDR体験というよりは「明るさを補助する程度」という印象でした。
高輝度表示を求める映像制作やHDRコンテンツの鑑賞には少し物足りなさを感じるかもしれません。
さらに、スピーカーが内蔵されていない点も注意が必要で、音声出力はヘッドホン端子から取るか外部スピーカーを用意する必要がありました。
端子数が多いのは便利ですが、ケーブルの取り回しがややタイトで、DisplayPortケーブルを複数挿すと背面スペースが限られる点も少し気になりました。
設定メニューの操作性自体は良いものの、OSDの階層がやや深く、初回設定時には少し慣れが必要でした。
もう少しシンプルなメニュー構成なら、より直感的に使いやすいと感じました。
デザイン面ではゼロフレームのベゼルが美しい反面、画面の端を触るとパネルがややたわむような感触があり、耐久性に不安を覚える人もいるかもしれません。
全体の組み立て精度はしっかりしていますが、スタンドと本体の接合部に若干の遊びを感じることがありました。
電源アダプターが外付けタイプで、ケーブルの取り回しが少し煩雑になる点も好みが分かれるかもしれません。
総じて、これらは致命的な欠点ではなく、価格や機能を考慮すれば許容範囲のものです。
それでも、もう少し解像度が高ければ作業効率がさらに上がり、スタンドの可動域が広ければ設置の自由度が高まるのではないかと思いました。
まとめ
KTC H24T09Pは、全体としてとてもバランスの取れたモニターでした。
165Hzという高いリフレッシュレートとFast IPSの組み合わせによって、動きの滑らかさと色の自然さを両立しており、使い始めてすぐに映像の心地よさを実感できました。
FreeSyncやG-Syncに対応していることで、ゲームや動画の再生中も映像の乱れがなく、快適さが続きます。
発色は鮮やかでありながら目に優しく、長時間の作業でも疲れを感じにくいのが大きな魅力でした。
ゼロフレームデザインは空間をすっきりと見せてくれ、画面の存在を忘れるほど自然に溶け込みます。
気になる点として、フルHDという解像度の限界やスタンドの調整機能の少なさはありますが、それを補って余りある使いやすさがあります。
シンプルで扱いやすく、初めてゲーミングモニターを使う人にも馴染みやすい印象を受けました。
派手さを抑えながらも確かな性能を持ち、映像の安定感や発色の自然さを求める人に向いていると思います。
毎日の作業やゲームに寄り添い、視界を穏やかに支えてくれるようなモニターでした。
KTC H24T09Pを通して感じたのは、「静かな快適さ」という言葉が最も似合うということです。
強い個性ではなく、使ううちに自然と手放したくなくなる安心感があり、映像の中にいる時間をより穏やかにしてくれる存在でした。
商品が気になったという方は、下記のリンクからストアページに飛んでみて下さいね。
商品購入はこちらから↓
KTC 24インチ FHD 165Hz ゲーミングモニター H24T09P
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。