どうも、Soranekoです。
最初にこのBenQ MOBIUZ EX321UXというモニターを目にしたのは、夜遅くにAmazonを眺めていて、なんとなく「そろそろ新しいモニターが欲しいな」と思っていた時でした。
仕事柄どうしても長時間PCの前にいることが多くて、映像編集やゲームを切り替えながら過ごす日々なのですが、どうしても既存のモニターでは物足りなさを感じていました。
特に、映像を編集するときに細かい色の違いがわかりにくいこと、そして夜にゲームをすると暗部が潰れてしまい、雰囲気はわかるものの本当の意味での没入感には届かない、そんなもどかしさがずっとありました。
そんな時にこのMOBIUZ EX321UXを見つけ、正直、最初は「またスペックを盛っただけのモデルなんじゃないかな」と疑っていたのですが、スペック表を読み込むほどにその印象は変わっていきました。
4K UHDにミニLED、量子ドット、さらにHDR1000対応という組み合わせは、単なるゲーミングモニターの枠を超えて映像体験を根本から変えてくれそうな予感を抱かせてくれたのです。
しかも144Hz・1msというスペックは、映像美だけでなく、動きの滑らかさも兼ね備えていることを意味していて、これはもう映像編集にもゲームにもどちらにも全力で応えてくれる一台になり得るのでは、と心が高鳴りました。
そしてPixSoulエンジンという独自の映像処理、さらに輝度を自動で調整してくれるB.I.+ Gen2など、細やかに「人がどう感じるか」を考えて作られていることも伝わってきて、そこにBenQらしさを感じました。
もちろん価格はそれなりにするのですが、自分の目や感覚に直接触れるものだからこそ、投資する価値があると感じて購入を決意しました。
届いた箱を開けた瞬間から、その大きさと存在感に心を奪われ、実際に設置して電源を入れた時、あふれるような鮮明さと光の粒子が目に飛び込んできて「ああ、これは今までと全く違う世界がここにある」と思わず息を呑んでしまいました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
簡単レビューを読まず飛ばしたいせっかちな人はこちらから↓
BenQ MOBIUZ EX321UX ゲーミングモニター 31.5インチ 4K UHD ミニLED搭載モデル
BenQ MOBIUZ EX321UX ゲーミングモニター 31.5インチ 4K UHD ミニLED搭載モデル
レビュー良かった点
実際にBenQ MOBIUZ EX321UXを使って最初に驚かされたのは、やはり映像の鮮烈さでした。
ミニLEDの細やかな制御によって、暗部は深く沈み込むように黒を描き出し、それでいて光が差し込む部分はまばゆいほどに鮮やかに輝きます。
まるで闇の中に一筋の光が差し込むような瞬間が、そのまま画面の上に再現されていて、まさにHDR1000の力を実感しました。
映画を流すと炎の赤や街灯の黄色が濃厚に浮かび上がり、その一方で夜空の黒は静かに奥行きを持って広がっていく。
まるでシアターで観ているような没入感に心が震えました。
ゲームを始めると、144Hzのリフレッシュレートと1msの応答速度が本領を発揮し、キャラクターの動きが一切のブレなく滑らかに目に飛び込んできます。
視線を左右に動かすだけで景色がすうっと流れ、まるで自分自身がその場にいるかのように感じられるのです。
特にFPSをプレイした時の銃撃の光の閃きや、敵を追いかける瞬間の緊張感は、これまで体験したどのモニターよりも研ぎ澄まされていました。
そして色彩の豊かさ、これがまた圧巻で、量子ドットの効果で赤は深みを増し、青は透明感を帯び、緑は瑞々しさを放ちます。
PixSoulエンジンがその色のひとつひとつを調和させ、自然でありながら力強い表現に仕上げてくれるので、どの映像も「目に心地いい」という感覚を覚えるのです。
さらに、音響面もeARC対応によって7.1chの立体的な広がりを感じられ、ヘッドホンを使わなくても包み込まれるような臨場感を楽しめました。
例えばRPGの森の中を歩くシーンでは、葉擦れの音が右から左へと抜けていくように広がり、遠くの滝の音はしっとりと奥に響く。
映像と音の両方が一体になって迫ってくるので、自分の部屋がそのまま仮想の世界へと変わっていくような感覚でした。
長時間の使用でも目が疲れにくいのも嬉しい点です。
B.I.+ Gen2による輝度自動調整が、環境光に合わせて自然に画面を整えてくれるので、夜中に部屋を暗くして使っていても眩しさが抑えられ、柔らかく落ち着いた視聴環境を保てました。
これは映像の鮮烈さを損なうことなく、むしろ快適さを増してくれる仕組みで、まさに「気遣いのあるモニター」という印象です。
全体として、視覚、聴覚、そして空気感までもが研ぎ澄まされたような体験が得られ、このモニターがただの「高性能機器」ではなく、自分の時間を彩るパートナーのように感じられました。
レビュー気になった点
ここまで満足度の高い体験をさせてくれたBenQ MOBIUZ EX321UXですが、それでもいくつか「もう少しこうだったら」と感じる部分もありました。
まず、サイズについてです。
31.5インチという大きさは迫力があり映像美を存分に堪能できる反面、机の奥行きがあまりない環境では視線を大きく動かす必要があり、特にFPSのような速い動きのゲームをしていると、少し視線移動が負担になることがありました。
もちろんこれは迫力と引き換えの部分でもあるのですが、設置スペースに余裕がない人にはやや取り回しが難しいと感じるかもしれません。
次に、映像があまりにも鮮烈すぎて、逆に編集作業で使う時には色が濃厚に出過ぎるように感じる場面がありました。
実際のカメラ映像や他のディスプレイでの見え方と比較すると、このモニターで見る映像がやや派手に感じられることがあり、調整を重ねないと正確な基準として使うには少し気を遣います。
これはPixSoulエンジンによる色の豊かさゆえの副作用で、映像を楽しむには最高ですが、制作側にとってはシビアに色を確認したい時に悩ましさを覚える瞬間がありました。
さらに、内蔵スピーカーについても、eARC対応によって広がりは感じられるものの、やはり音質そのものは専用スピーカーに比べると物足りなさが残ります。
低音の深みや高音の伸びが控えめで、映画の迫力あるシーンでは「もう少し厚みが欲しいな」と感じました。
もちろん外部スピーカーやサウンドバーと組み合わせれば解決するのですが、本体の価格を考えると、もう一歩音質面でも突き抜けてほしかったというのが正直なところです。
あとは背面のデザインについても、未来的でスタイリッシュではあるのですが、やや主張が強すぎて、落ち着いたインテリアには馴染みにくい印象もありました。
白を基調にしているのは好感が持てるのですが、光沢感や形状のシャープさが強めなので、人によっては部屋の雰囲気を壊してしまうかもしれません。
そして価格。
これだけの機能を詰め込んでいるのですから当然ではあるのですが、やはり簡単に手を伸ばせる価格ではなく、気軽に人にすすめるにはためらう部分があります。
私自身はその価値を感じられたので納得できましたが、万人にとってベストな選択肢かというと、ややハードルが高いと感じました。
こうした点を踏まえると、このモニターは「映像体験に全力で向き合いたい人」には素晴らしい選択肢ですが、「とりあえず高画質が欲しい」というライトなニーズにはオーバースペックに思えるかもしれません。
まとめ
BenQ MOBIUZ EX321UXを実際に使ってみて、私は心から「買ってよかった」と思いました。
映像の鮮烈さ、色彩の深み、動きの滑らかさ、そして音響の広がりまで、すべてがひとつに溶け合って、自分の部屋を特別な空間へと変えてくれる。
これはただのゲーミングモニターではなく、映像と向き合う時間そのものを豊かにしてくれる存在でした。
確かに、サイズや色の出方、スピーカーの物足りなさ、そして価格といった面で気になる部分はあります。
でもそれらは「完璧を求めるがゆえの欲張りな不満」であり、実際に日々の中で使っていると、それ以上に感じる満足感の方が圧倒的に勝っています。
長時間の作業でも目が疲れにくく、自然に画面へと引き込まれる感覚は、他のモニターではなかなか得られない体験でした。
私はこれからも映像編集やゲームの時間を、このEX321UXと一緒に過ごしていくと思います。
誰にでもおすすめできるかというと少し考えてしまいますが、映像美や没入感をとことん求めたい人にとっては、このモニターは確実に応えてくれるでしょう。
投資した分以上の価値を、自分の目と心でしっかりと受け取れる一台だと思います。
商品が気になったという方は、下記のリンクからストアページに飛んでみて下さいね。
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BenQ MOBIUZ EX321UX ゲーミングモニター 31.5インチ 4K UHD ミニLED搭載モデル
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。