どうも、Soranekoです。
薄型キーボードというと軽快さや携帯性が強調されがちだが、このROG Falchion RX Low Profileは、それらの枠を超えて“使い心地そのもの”に深く踏み込んだ印象を受けた。
まず手にした瞬間、アルミフレームの剛性と26.5mmという薄さが同時に伝わる。
軽いのに頼りない感覚はなく、むしろしっかりとした一体感がある。
65%レイアウトというコンパクトな構成ながら矢印キーを省かない設計が絶妙で、ゲーム操作から文書入力までの移行が自然にできるのが好印象だった。
ROG RXロープロファイル光学スイッチは、キーを押した瞬間の入力反応が非常に明瞭だ。
スイッチ内部が光学式であるため接点の摩耗がなく、押下のたびに同じ感覚が続く安定性を持っている。
押下荷重は軽めながら、底打ち時の“カツン”という硬さが少なく、シリコンダンピングがしっかり吸収してくれる。
そのため長時間のタイピングでも疲れにくく、メカニカルキーボードにありがちな打鍵疲労をほとんど感じない。
加えて、2.4GHz無線・Bluetooth・USB有線という三つの接続モードが備わっているため、使用環境を選ばない。
普段はPCと2.4GHz接続で低遅延プレイを楽しみ、モバイルデバイスやタブレットとのBluetooth接続に切り替えることで作業環境を簡単に変えられる。
トリプルモードの切り替えはスムーズで、再接続の安定性も良好だ。
さらに、キー上部のタッチパネル式メディアコントロールは予想以上に使いやすい。
音量調整やライティング切替を指先のスライドだけで完結でき、物理キーを設けないことで全体の統一感を崩さない。
カバーを装着したまま持ち運べる設計も実用的で、外出時や出張先でも安心感がある。
静音性の高さと薄さ、操作性の軽快さを両立させたこのモデルは、単なるゲーミングデバイスを超え、日常の作業ツールとしても完成度の高い一台だと感じた。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
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ASUS ROG Falchion RX ロープロファイル マルチデバイス対応 ゲーミングキーボード M603 FALCHION RX LP
目次
ASUS ROG Falchion RX ロープロファイル マルチデバイス対応 ゲーミングキーボード M603 FALCHION RX LP
レビュー良かった点
このキーボードを使ってまず感じたのは、**“軽やかさと安定感の共存”**だった。
薄型キーボードはどうしても「軽くて頼りない」印象を持たれやすいが、Falchion RX Low Profileは違う。
フレーム剛性が高く、打鍵のたびにしっかりとした反発を感じられる。
それでいて押し込みが軽く、キーを押すとスッと入力され、すぐに戻る。
ROG RXロープロファイルスイッチの直線的な打鍵感が指先に馴染み、タイピングスピードを自然に引き上げてくれる。
また、音が心地よい。
内部のシリコンダンピング構造が打鍵音を丸く整え、金属的な反響を抑えている。
カチャカチャとした高音が響かず、深夜や静かなオフィスでも使えるほど落ち着いた音質だ。
静音メカニカルとしての完成度はかなり高い部類に入ると感じた。
トリプルモード接続も大きな利点だ。
ROG SpeedNova技術を採用した2.4GHz接続では、遅延をほとんど感じないレベルで操作できる。
ワイヤレスながら有線に匹敵する反応速度を維持しており、ゲーム用途でも安心感がある。
Bluetoothは最大3台までペアリング可能で、ノートPC、タブレット、スマートフォンといった複数デバイスを切り替えながら使うシーンでもストレスがない。
有線モードももちろん安定しており、充電しながら使える点も便利だった。
デザイン面でも完成度が高い。
65%サイズながらキーの間隔が適度に取られており、ミスタイプを防ぎやすい。
矢印キーが独立しているため、文書作成やゲームでの操作もしやすい。
Aura Sync対応のRGBバックライトは各キーごとに発光を調整でき、明るすぎず視認性を高める演出ができる。
派手さを抑えながらも、程よく個性を主張する照明が印象的だ。
携帯用カバーの存在も見逃せない。
一般的なキーボードのカバーは保護目的のみだが、この製品のカバーは底面にも装着でき、タイピング時の角度調整としても活用できる。
外出先で使う際の安定感が高まり、持ち運び時の傷防止にも役立つ。
バッテリー性能も優秀だ。
RGBを控えめに設定すれば数日間は充電不要で、無線使用中もバッテリー残量をソフトで確認できる。
Armoury Crate経由でマクロやキー割り当て、発光パターンを自在に調整できる点も、ROGらしい柔軟性を感じた。
総じて、Falchion RX Low Profileは“使って楽しい”というより、“使うことが自然になる”キーボードだ。
デスク上に置いたまま仕事とゲームをシームレスに行える快適さ、打鍵感と静音性のバランス、そして構造的完成度。
その全てが高い次元で調和していることが、長く使うほどに伝わってくる。
レビュー気になった点
完成度の高い製品であることは間違いないが、実際に使用して感じた課題もいくつかあった。
まず気になったのは、キーキャップの交換性だ。
ロープロファイル仕様ゆえに、一般的なメカニカルキーボード用キーキャップとは互換性が限られている。
カスタマイズを楽しみたい人にとっては選択肢が狭く、特に英語配列モデルを選ぶと交換用キャップを探すのが難しい点はやや残念だ。
また、Bluetoothモードの挙動は環境によって若干のばらつきが見られる。
複数デバイスを切り替えて使用する際、再接続に1〜2秒ほどラグが生じることがあり、即時切り替えを求める用途では気になる。
とはいえ、安定性そのものに問題はなく、オフィス作業や軽作業には十分対応できる。
もう一つ感じたのは、角度調整の自由度。
本体が非常に薄い設計のため、標準で備わるチルトスタンドを立てても傾斜が控えめだ。
長時間タイピングする場合、もう少し角度をつけたいと感じることがあった。
外付けパームレストやキーボードマットで補う必要があるが、そのぶん携帯性を考えれば仕方ないとも思える。
キー配列に関しても、慣れるまで時間がかかる人がいるかもしれない。
65%レイアウトはキーの数が限られているため、DeleteやPage Up/Downなどの操作はFnキーとの組み合わせが前提となる。
慣れれば問題ないが、フルサイズキーボードから移行すると最初は少し戸惑う。
RGBライティングについても、発光強度を最大にすると若干の光漏れが見える部分があり、キーによって明るさのばらつきが感じられる。
視認性には支障ないが、細部まで完璧を求める人には気になるかもしれない。
また、ROG Omni Receiver対応とされているが、現時点で対応製品が限られているため、この利点をフルに活かすには同シリーズのマウスなどを揃える必要がある。
単体で使う場合は、従来のUSBレシーバーとしての使い勝手に留まる。
さらに、価格面ではミドル〜ハイレンジ帯に位置するため、初めてゲーミングキーボードを購入する層にとっては少々ハードルが高いと感じるかもしれない。
しかし、構造や耐久性を考えれば価格に見合った内容ではある。
最後に一つ挙げるなら、ファームウェア更新や設定変更を行う「Armoury Crate」ソフトウェアの動作が重いことだ。
機能は豊富だが起動に時間がかかる場合があり、軽量化が望まれる。
この点が改善されれば、より快適に使えるだろう。
まとめ
ASUS ROG Falchion RX Low Profileは、単なる“コンパクトゲーミングキーボード”ではなく、デザインと機能の両面でバランスを極めた完成形のひとつだと感じる。
26.5mmという薄さの中に詰め込まれた高い剛性、ROG RXロープロファイル光学スイッチの反応性、そして静音構造による打鍵の心地よさ。
これらが見事に調和しており、どんな作業でも自然に馴染む。
トリプルモード接続やマルチデバイス切替といった柔軟性もあり、デスク作業から外出先のモバイル利用まで対応できる懐の深さを持つ。
気になる部分は確かにある。
角度調整の少なさやキーキャップ互換性、ソフトウェアの重さなど、細かな改善余地は残る。
しかし、それらを補って余りある快適さと完成度がある。
静かで滑らかな打鍵感、持ち運びやすく耐久性のある設計、そして見た目の美しさ。
これらが融合した結果、日常的に使う道具としての信頼感が生まれている。
Falchion RX Low Profileは、単にゲームプレイを快適にするだけでなく、タイピングそのものを“心地よい行為”へと変えてくれる。
長く付き合える一台を探しているなら、このモデルは確かな選択肢になるだろう。
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ASUS ROG Falchion RX ロープロファイル マルチデバイス対応 ゲーミングキーボード M603 FALCHION RX LP
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。