どうも、Soranekoです。
JBL TOUR PRO 3を手にしたとき、まず印象的だったのはケースの存在感でした。
タッチスクリーンが備わっていることを知ってはいましたが、実際に指先で操作してみると、ただの表示機能ではなく、音楽との距離をぐっと近づけてくれるような優しいインターフェースに感じられました。
再生中の楽曲情報やバッテリー残量が自然に目に入り、ふとした移動の途中でもイヤホンを取り出さずに状況を確かめられるのがとても便利でした。
ケースの質感はしっとりと落ち着きがあり、金属的な冷たさよりも、指に馴染むような滑らかさが印象的でした。
イヤホン自体は非常に軽く、耳に入れた瞬間のフィット感がやわらかく、長時間の使用でも圧迫感がほとんどありませんでした。
音を流し始めた瞬間、空気が少し変わるような静けさがあり、ノイズキャンセリングが自然に効いていく感覚がとても穏やかでした。
無理に外音を遮断するような圧はなく、まるで耳の外側で空気を整えてくれるような柔らかさがありました。
LDAC対応の高音質再生は、低音の厚みと中音域の透明感を同時に味わえるようで、ボーカルの息づかいが静かに浮かび上がるような聴き心地が印象的でした。
特に弦楽器やアコースティックな音源では、空間の奥行きが感じられ、広がりが自然に耳の中に溶け込むように響きました。
ノイズキャンセリングをオンにしても音の輪郭が失われず、むしろ静けさの中で細かな音が浮かび上がるような感覚があり、夜の読書や移動中の静かな時間にとてもよく合いました。
通話時も相手の声が明瞭で、周囲の雑音がやさしく抑えられ、まるで静かな室内で話しているかのような落ち着きがありました。
ケースのタッチ操作も慣れると自然で、音量調整や外音取り込みの切り替えがスムーズにでき、デザインだけでなく使い心地にも繊細な配慮を感じました。
初めて耳にしたときのあの静かな高揚感は、今も印象に残っています。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
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JBL TOUR PRO 3 ワイヤレスイヤホン JBLTOURPRO3BLU
JBL TOUR PRO 3 ワイヤレスイヤホン JBLTOURPRO3BLU
レビュー良かった点
このイヤホンで最も心に残ったのは、音の豊かさと落ち着きの両立でした。
デュアルドライバー構成による音の解像度は非常に高く、ひとつひとつの音がはっきりと分かれていながらも全体がやわらかくまとまっており、聴いていて疲れにくいバランスが取れていました。
特に中音域の表現が秀逸で、ボーカルが近すぎず遠すぎず、自然な距離感で響きました。
ピアノやギターの余韻が静かに伸びていく感じも心地よく、空間の奥行きが広く感じられました。
ノイズキャンセリングの性能も印象的で、環境音を無理に消すのではなく、静けさを整えるような自然な効き方をしてくれます。
外の音がすっと遠のき、自分の世界にだけ音が流れているような感覚がありました。
電車の中やカフェのざわめきの中でも、音楽の細部がきちんと聴き取れることに安心感がありました。
さらに外音取り込みモードへの切り替えもスムーズで、周囲の声を自然に取り込みながら会話ができ、切り替えの際に耳が圧迫されるような不快感もありませんでした。
ケースのディスプレイは想像以上に便利で、ちょっとした操作がイヤホンを取り出すことなく完結します。
再生・停止、ノイズキャンセリングのオンオフ、バッテリー確認が指先の軽いタップで済むため、忙しい場面でも音とのつながりを絶やさずにいられました。
ケースのデザインは上質で、表面の質感や角の丸みが手に優しく、カバンの中で見つけやすい存在感があります。
ワイヤレス充電にも対応しているため、デスクの上でケースを置くだけで充電でき、日々の小さな動作が軽やかに感じられました。
マルチポイント接続の安定性も高く、スマートフォンとパソコンを行き来する作業時でも接続の途切れがほとんどありませんでした。
仕事中に通話をしながら音楽を聴くような使い方でも快適で、シーンの切り替えがとてもスムーズでした。
通話品質もクリアで、周囲の雑音がやわらかく抑えられており、相手の声が自然に耳に届く感じがありました。
装着感についても優れており、耳へのフィットが穏やかで、長時間の使用でも違和感が少なく、特に長距離の移動や作業中の使用でその快適さを実感しました。
全体として、高音質・快適さ・デザイン・機能性のバランスが高い次元で整っており、音を聴く時間そのものが少し豊かになるようなイヤホンだと感じました。
レビュー気になった点
一方で、実際に使ってみる中でいくつか気になる部分もありました。
まず、ケースのサイズがやや大きめであるため、ポケットに入れて持ち運ぶと少し膨らむような感覚があります。
スマートディスプレイや内蔵トランスミッターなどの機能が充実している分、どうしても筐体がしっかりしており、軽快さを求める人には少し重く感じられるかもしれません。
ケースのタッチ操作についても、最初は慣れが必要でした。
操作領域がコンパクトなため、指の角度によっては反応しづらい瞬間があり、特に外出先でサッと切り替えたいときに少し戸惑うことがありました。
もっとも、操作に慣れてくるとスムーズに扱えるようになりますが、初めのうちはアプリ操作と併用する方が安心に感じました。
また、音のチューニングについては非常に繊細で上品な仕上がりですが、低音を力強く感じたい方には少し物足りなさを覚える場面もあるかもしれません。
低音は確かに深く伸びていますが、派手さよりも均整を重んじる印象で、ジャンルによってはもう少し迫力が欲しいと感じることがありました。
LDAC接続時の高音質再生は素晴らしい一方で、通信環境や端末によっては接続が不安定になる場合もあり、特に街中などBluetoothの干渉が多い場所では一瞬音が途切れることがありました。
これは設定や使用環境にも左右されますが、安定性を重視する場合は通常コーデックで使う方が落ち着く場面もありました。
アプリの設定項目が多く、最初は全体像を把握するまでに少し時間がかかりました。
特にケースのタッチディスプレイとアプリの連携部分は細かく設定できる反面、理解しながら進めないと意図しない動作になることがありました。
また、Auracastなど一部機能が後日アップデートで対応予定とされているため、購入時点で全ての機能が使えるわけではない点は確認が必要です。
防水性能もIP等級としては十分ですが、完全防水ではないため、雨天やスポーツシーンではやや慎重さが求められます。
イヤーチップもフィット感には個人差があり、もう少しサイズバリエーションがあってもよいと感じました。
ケースのバッテリー持ちはおおむね良好ですが、ディスプレイ機能を多く使うと消費がやや早くなる印象もあります。
全体的には完成度が非常に高い製品ですが、日常での使い勝手を最大限に引き出すには、機能を理解してうまく活かす工夫が必要だと感じました。
まとめ
JBL TOUR PRO 3は、音楽との時間を穏やかに整えてくれるようなイヤホンでした。
音の解像度の高さと柔らかな響きの両立は見事で、聴くたびに小さな発見があるような感覚がありました。
デュアルドライバーが描く音の深み、ノイズキャンセリングの自然な効き方、そしてスマートディスプレイ付きケースの新しい操作体験が、日常の中に少し特別な静けさをもたらしてくれました。
タッチ操作やマルチポイント接続など、細やかな使い心地の中にJBLらしい上質さが息づいています。
一方で、ケースのサイズ感や初期操作の慣れといった部分には少し注意が必要ですが、それを上回るほどの音体験と落ち着きのあるデザインが印象に残りました。
イヤホンというより、音を丁寧に味わうための小さな道具のような存在で、日々の中でふと音楽を聴く瞬間に、静かに寄り添ってくれる相棒のように感じました。
聴くたびに空気がやわらかく変わり、心が少し軽くなるような体験があるこのイヤホンは、音の中に心の余白を感じたい人にぜひ触れてほしい製品です。
音を聴くという行為が少し豊かに、そして穏やかになる、そんな時間をもたらしてくれる一台だと感じました。
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JBL TOUR PRO 3 ワイヤレスイヤホン JBLTOURPRO3BLU
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。