どうも、Soranekoです。
アイ・オー・データのEX-LDGC243HDBに向き合う時間は、機能の強さと画面の穏やかさが同居する独特の感触を持っていました。
最初に電源を入れた瞬間、23.8インチのフルHDというほどよい画面サイズは視界を圧迫せず、それでいて細部を確かに捉えられる密度を保っていて、ADSパネル特有の自然で広がりのある視野がすっと空間に馴染んでいきます。
映り込みを抑えた非光沢の質感は、光源の位置に神経質になる必要が少なく、室内の明るさがばらつく環境でも落ち着いて画面に向き合える安定感があります。
165Hzという高いリフレッシュレートは、動きの多い映像に対しても引っかかりを感じさせず、視線を左右に動かしたときの軌跡が自然に伸びるように感じられ、操作と画面の反応が緩やかに同調する印象がありました。
オーバードライブによって1msまで応答速度が引き締まる設定では、細かな動きのブレが抑えられるため、映像の流れが整い、画面上の情報が素直に目へ届く感覚が強まります。
また、スタンドの調整幅が広いことも、このモニターと向き合う際の安心感につながっています。
高さ調整やスイベル、ピボットを滑らかに扱うことで、自分の姿勢や作業スペースに合わせて画面を細かく整えることができ、その調整が不自然に固いわけでもなく、必要なときに軽く動かせる扱いやすさが保たれています。
縦向きへ回転させた際の収まりも良く、視界を縦に使いたい場面でも不安のない安定した姿勢を作ることができました。
入力端子がHDMI×3とDisplayPort×1という構成も、用途を限定せず自然に使い分けできる自由度を生んでいます。
複数機器を接続したまま切り替えても表示が乱れることがなく、信号の受け渡しが滑らかで、作業の流れを止める違和感の少ない運用ができます。
スピーカーが内蔵されていることで、ちょっとした音声確認を手早く行える軽さもあり、外部スピーカーを用意しない環境でも必要最低限の音が整っている点が便利に働きます。
全体として、このモニターは日常の中で自然に馴染んでくる安定した描写と、動きに対して素早く応える反応性を同時に持ち、画面に向かう時間の流れを穏やかに整えてくれるような印象を受けました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
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IODATA EX-LDGC243HDB 23.8インチ フルHD ゲーミングモニター
IODATA EX-LDGC243HDB 23.8インチ フルHD ゲーミングモニター
レビュー良かった点
良いと感じた点の中心には、EX-LDGC243HDBが持つ描写の整い方と、使い続けても疲れを生みにくい環境づくりのうまさがありました。
まずADSパネルの穏やかな視野角の広さは、身体の位置が少し動いた程度では色味の変化をほとんど感じさせず、画面の中心と周辺が一枚の面として自然につながるような一貫性がありました。
これにより、長い時間視線を泳がせる作業でも目が無理に補正し続ける必要がなく、画面を受け止める姿勢を軽く保てるような安心感があります。
非光沢表面の落ち着いた質感は、外光の変化に左右されにくく、昼夜で部屋の明るさが変わっても映り込みが強く出にくいため、集中が途切れにくい静かな視界を保てました。
特に夕方の柔らかい光が差し込む時間帯でも、画面上に不要な明るさが乗らず、映像だけに視線を預けられる心地よいバランスがありました。
165Hzのリフレッシュレートは、動きの速い映像や細かく視線を移動させる操作の最中に滑らかさを強く体感させ、視界の切り替えが滞らないことが心地よさに直結します。
操作の意図が画面の動きへ自然に反映され、画面が“あとから追いつく”ような遅れを感じることがほぼないため、全体のテンポを乱さずに作業やゲームに集中できます。
オーバードライブによる1ms応答のメリハリもあり、残像の収まりが早く、細かな線の動きもはっきりと追いやすい状態が続きます。
このモニターで特に印象に残ったのは、スタンドの扱いやすさと調整幅の広さです。
高さを110mmの範囲で動かすだけでも視界の構造が大きく変わり、自分の姿勢や机の高さにフィットする位置を細かく探れることが快適さにつながります。
左右へのスイベルは動きが滑らかで、軽く手を添えるだけで角度を整えられるため、作業中の微調整が負担になりません。
縦向きへのピボットも安定感が強く、設置したときの揺れが少ないため、縦長の文書やウェブページをじっくり読む時間にも自然に寄り添ってくれます。
入力端子が豊富な点も日常の使いやすさを支えています。
HDMIが3つあることで、用途を切り替えるために頻繁にケーブルを抜き差しする必要がなく、普段から複数機器を使い分ける人には素直に便利です。
DisplayPortで165Hzを安定して出せる点もあり、用途に応じて接続方式を選べる柔軟さがあります。
さらに、メーカーサポートが手厚く、保証期間が3年間と長いことは安心して使い続ける上で大きな支えになります。
国内メーカーらしい確かな作りの安定感と、普段の作業を途切れさせない整った機能性が、このモニターの良さを静かに支えていると感じました。
レビュー気になった点
気になった部分は大きな欠点というより、状況によって気になるかもしれない要素として挙げられるものが中心です。
まず、解像度がフルHDに留まっているため、より広い作業領域を必要とする用途では物足りなさを感じる場面があります。
画面の密度としては十分に整っていますが、写真編集や細かなデータ管理を広い視界で行いたい場合には表示領域の限界を感じるかもしれません。
また、HDMI端子が3つ用意されている点は便利ではあるものの、最大165Hzに対応しているのはHDMI1とDisplayPortのみで、HDMI2とHDMI3は120Hzまでに限られています。
複数の高リフレッシュレート機器を接続し、端子を切り替えて運用したい場合には、接続順序を工夫する必要があり、思い通りに構成できないと少し扱いにくさを感じる可能性があります。
HDR10信号には対応しているものの、本格的なHDR表示を期待するとギャップが生じます。
輝度や色域の伸び方はHDRらしい迫力を求めるには控えめで、明暗差が大きい映像ではコントラストの強調がやや穏やかに感じられる場面もあります。
日常用途では問題ありませんが、映像表現の深さにこだわると少し物足りなく映るかもしれません。
さらに、公式に生産終了品として扱われている点は、長期間の使用を見据えたときに気になる部分です。
保証期間の3年間がしっかり確保されているため大きな不安はありませんが、交換用部品や後継機への移行などを考えると、入手性に影響が出る可能性があります。
スピーカーが内蔵されている点は便利な反面、音質そのものは必要最低限に留まっており、音の広がりや細部の表現を楽しむというより、通知や簡易的な音声確認に向いた印象です。
しっかりとした音環境が必要な場合には外部スピーカーやヘッドホンを併用する前提となります。
また、スタンドの調整幅が豊富で使いやすい一方、モニター全体の重量はややしっかりしており、設置時には置く場所の強度やスペースに気を遣う必要があります。
動かしている最中に感じる安定感の裏側には重量の確かさがあるため、模様替えやレイアウト変更が多い環境では少し手間になるかもしれません。
総じて、気になる点は「用途によっては感じられるかもしれない」という穏やかな性質のものが多く、基本的な品質や表示の安定性には大きな不満はありませんでした。
まとめ
EX-LDGC243HDBは、全体として日常の中で静かに頼れる存在として馴染むバランスの良いモニターだと感じました。
ADSパネルの穏やかな広がりと、非光沢の落ち着いた質感が視界を自然に整え、長時間向き合っても負担を強く感じない環境を生み出してくれます。
165Hzの滑らかな描写と1msの反応の速さは、動きのある映像を扱うときに心地よい流れを作り、作業や操作のテンポを乱さずに保ち続ける支えになります。
さらに、スタンドの調整幅や端子の豊富さが扱いやすさを後押しし、複数の作業を切り替える生活の中でも自然に寄り添ってくれました。
保証が3年間と長く、国内メーカーとしてのサポートへの安心感もあり、落ち着いた時間を支える機器として信頼できる印象があります。
一方で、フルHD解像度やHDR表示の控えめさなど、用途によっては物足りなさにつながる部分もありますが、全体としては“扱いやすく整った描写を求める人”にとってバランスの良い選択肢としてまとまっています。
日々の作業の流れを静かに支えてくれる存在として、自然な快適さを積み重ねてくれるモニターだと感じました。
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IODATA EX-LDGC243HDB 23.8インチ フルHD ゲーミングモニター
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。