どうも、Soranekoです。
カリタ Kalita コーヒーミル KH-3AMを使い始めたとき、まず触れた瞬間の木部の静かな質感が印象に残りました。
塗装の厚みが強調されるタイプではなく、木そのものの手触りがほどよく残されていて、しっかりと手に収まる形をしているため、小ぶりながらも安定した持ち方がしやすいところが心地よく感じられました。
ハンドル部分の金属は軽すぎず重すぎず、手挽きミルに求めたい“回す感触”が素直に伝わってくるバランスです。
初めて挽いたときは、豆をひとつかみ入れてハンドルを回し始めるだけで、刃の部分が豆を噛んでいく音が軽く手に伝わり、回転がスムーズに乗っていく感覚がありました。
手挽きミルの場合、最初は重いのではないか、回すのに疲れるのではないか、と気になるポイントが出やすいのですが、このミルは小型でありながらも抵抗感が強すぎず、豆の量を調整すれば負担なく回し続けられる範囲に収まっているように思います。
挽き目の調整も、内部のネジを回すことで幅広く変えられるため、ドリップで使うときには中挽き寄りに、深煎り豆でしっかり抽出したいときにはやや粗めにするなど、自分の好みに合わせた変化がつけやすい印象です。
調整幅が極端に広いわけではありませんが、日常のドリップ用途であれば十分に対応し、毎日の抽出の違いへの気づきが自然と深まっていくように感じられました。
また、本体の小ささは置き場所を選ばず、棚の端やキッチンの隅に収まり、必要なときに手を伸ばしてサッと取り出せる点が使っていて便利でした。
ホッパーに蓋がないため、豆を入れる瞬間の目安が分かりやすく、日常の動きの中で邪魔になりにくいという意味でも扱いやすさがあります。
粉受け部分は木製の引き出しですが、挽き終わったあと静かに引き出すだけで粉の量を確認できるため、抽出前の準備がスムーズに進みます。
手挽きミルを使い始めると、どうしても時間がかかる場面はありますが、それも含めて“準備の時間”に変わり、豆の香りがゆっくり立ち上がってくる瞬間が楽しみに変わります。
そうした日々の流れに自然に馴染んでいくミルだと感じました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
簡単レビューを読まず飛ばしたいせっかちな人はこちらから↓
カリタ 木製 手挽き コーヒーミル KH-3AM
レビュー良かった点
実際に使っていて良かったと感じた点はいくつもありますが、まず木製ボディの扱いやすさが挙げられます。
小型のミルは掴んだときに不安定になるものもありますが、このKH-3AMは底面が適度な広さを持っていて、テーブルに置いたままでも、片手でしっかり押さえても扱いやすい形をしています。
木の重さが過度ではなく、かといって軽くもないため、手挽きの動作とよく合う重量感に落ち着いているところが好印象でした。
また、木部と金属部のバランスが自然で、見た目のアクセントとしても過度に主張しすぎない点も良さのひとつです。
キッチンやリビングの一角に置いてあっても風景に溶け込む佇まいで、毎日出しっぱなしにしていても違和感を覚えにくいデザインでした。
次に、グラインダー部分の感触が安定している点です。
豆を挽くとき、刃が豆を噛む瞬間の音が比較的静かで、金属なのに軽い金属音が強く響かないところが扱いやすく感じられました。
手挽きミルに慣れていない場合、最初の豆の噛み始めが硬く感じられて不安になることもありますが、このミルは回し始めて数秒で抵抗が適度な範囲に収まり、一定の回転リズムに落ち着くため、ストレスをあまり感じずに挽き続けられました。
粒度の揃い方についても、日常的に使う範囲では十分に安定していて、ペーパードリップ用の中挽きに設定した場合、抽出中の湯の落ち方が整っているのを感じられます。
極端に細かく挽きたい使い方や、エスプレッソ用途などには不向きですが、通常のドリップであれば味の安定に貢献してくれました。
挽き目の調整がシンプルで分かりやすいことも良かった点です。
内部のネジを回す方式で、複雑なクリック式ではない代わりに、微調整もしやすいという特徴があります。
何度か同じ豆を挽いていくうちに、自分のなかで「この位置なら好みの味になる」という感覚がつかみやすく、同じ抽出を再現しようとするときにも役立ちます。
粉受けの引き出し構造は、慣れると必要量を目で確認しやすく便利で、抽出量に合わせて挽く分を少し調整したい時にも扱いやすい形状です。
挽いた直後の粉がふわりと立ち上り、香りを確かめる時間も自然に生まれ、手挽きミルならではの良さを感じる場面が増えました。
小型で取り回しがしやすいことも、使っていて特に便利だった点です。
キッチンでも、キャンプやアウトドアなど外での使用でも、持ち運びしやすく、場所を選ばずにコーヒーが準備できるところは手挽きミルの魅力を活かせていると感じました。
必要以上に大きくないため、収納場所も取らず、普段は棚に置き、必要なときに手に取りやすいという日常的な扱いやすさが続きます。
レビュー気になった点
使っていて気になった点もいくつかありました。
まず、ホッパー部分に蓋がないため、豆を入れるときに環境によってはホコリが入りやすい場面があります。
普段からキッチンが整っていれば大きな問題にはなりませんが、豆を長く入れたままにするような使い方には向いていないと感じました。
使う分だけをその都度入れるようにしていれば問題はありませんが、ふだん蓋付きのミルに慣れていると少し注意が必要です。
また、粉受け部分の掃除がやや手間に感じる場合があります。
木製の引き出しは静かで扱いやすい一方、木の内壁に粉が薄く付着しやすく、乾いたブラシで掃く必要があります。
完全に取り切ろうとすると多少時間がかかり、数杯分を連続で淹れる場合は粉の残りが混ざらないように注意が必要でした。
水洗いできない構造のため、どうしても乾いた掃除に頼ることになり、木の粉受け特有の掃除のしにくさが残る印象です。
グラインダー部分も金属製のため水洗いができず、湿気を避けて保管しなければいけません。
日常的に使う分には問題ありませんが、洗い流して清潔に保ちたいタイプの人にとっては少し扱いにくさを感じるかもしれません。
挽いた豆の細かい粉が残る場合があり、ブラシやブロアーなどがあるとより便利になります。
また、手挽きミル全般に言えることですが、一度にたくさんの豆を挽くのには時間がかかり、このKH-3AMも例外ではありません。
1〜2杯の量であれば問題ありませんが、複数人分を連続で挽こうとすると手の負担が増していき、時間も必要になります。
小型ミルとしては十分な挽き心地ですが、毎朝数杯を一気に用意したいという使い方にはあまり向いていない印象でした。
粒度調整も単純な構造ゆえに、こまかい再現性を追い込みたいという場合には少し難しさがあります。
ネジ式のため「前回とまったく同じ位置に戻す」という再現がシビアになることがあり、連続で細かい味の調整をしたい人には不向きに感じられる場面もありました。
最後に、本体のデザイン性は魅力ですが、木部のメンテナンスには気を配る必要があります。
湿度の高い場所に置くと木が膨らむ可能性があり、粉受けが滑らかに出し入れできなくなるなど、木製ならではの注意点も感じました。
長く使うには保管場所や湿気対策を意識する必要があるという点は、人によっては少し気になるかもしれません。
まとめ
カリタ Kalita コーヒーミル KH-3AMを使い続けてみると、小型で扱いやすい形、木と金属の落ち着いた質感、そして自分の手で豆を挽いていく時間の静けさが自然に生活に馴染んでいくのを感じました。
特別な機能を備えたミルではありませんが、その素朴さが日常コーヒーの準備に過不足なく寄り添い、毎日の抽出をシンプルに整えてくれる存在になっていきました。
必要な量だけ挽き、粉の香りを確かめ、挽き目を変えて味の違いを楽しむという流れが自然と生まれ、ミルを使う時間そのものが静かな余白のように感じられます。
掃除や蓋のない構造など注意点はありますが、大きすぎない主張と、安定した挽き心地、手元で扱いやすい重さがそろっていて、手挽きミルを日常に取り入れたい人にはちょうどよい存在だと感じました。
置き場所も取らず、見た目も落ち着いていて、気負わず扱える点も含め、小さな道具が日々の習慣を静かに整えてくれるような印象を受けました。
商品が気になったという方は、下記のリンクからストアページに飛んでみて下さいね。
商品購入はこちらから↓
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。