どうも、Soranekoです。
新しいモニターを探していたのは、在宅での作業が当たり前になり、自宅の机の上で過ごす時間が長くなった頃でした。
これまでは数年前に購入したフルHDのモニターを使っていて、大きな不満はなかったものの、長時間文章を書いたり資料を確認したりしていると、どうしても文字がぼやけて見えるような感覚に陥ることがありました。
特に、細かいフォントや複雑な図面を扱うときに「もっとシャープに表示してくれたらいいのに」と感じる瞬間が少なくありませんでした。
そんな折、友人から「最近のモニターは4Kが当たり前になってきたし、DellのU2723QEは特に文字表示が綺麗だよ」と勧められ、そこから具体的に検討を始めました。
調べていくうちに、このモニターが持つ「IPS Black」という新しいパネル技術や、Rec.709を100%カバーし、DCI-P3も98%に対応しているという色再現性の高さに心惹かれました。
写真を扱うわけでも映像制作を本格的にしているわけでもないのですが、それでも「色が正確である」という安心感は、長時間モニターと向き合う生活において大きな魅力です。
そして何より、USB-C一本でノートパソコンを充電しながら映像出力や周辺機器の接続が同時にできるという点は、ケーブルに囲まれがちな私の机を一気にすっきりさせてくれるのではないかと期待させてくれました。
さらにDellが提供する5年間の無輝点交換保証も安心材料のひとつでした。
モニターというのは一度購入したら長く使うものですから、万が一のときにしっかりサポートしてくれるというのは大きな決め手となります。
こうして私は、少し背伸びをする気持ちでDell U2723QE-Aを選びました。
届いた箱を開ける瞬間の高揚感は今も鮮明に覚えています。
27インチというサイズ感は大きすぎず小さすぎず、机に置いたときにちょうど良い存在感を放ちました。
ベゼルが薄いため画面の境界が視界に入りにくく、電源を入れる前から「これは長時間付き合えそうだ」と直感できたのです。
初めて電源を入れて4Kのデスクトップ画面が目の前に広がったとき、まるで窓が開け放たれたように世界が一気に明るくなった感覚を味わいました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
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Dell U2723QE-A 27インチ 4K USB-Cハブモニター
Dell U2723QE-A 27インチ 4K USB-Cハブモニター
レビュー良かった点
実際に使い始めてまず感じたのは、文字の見やすさがこれほど違うのかという驚きでした。
WordやExcelの細かい文字列が、まるで紙に印刷されたようにくっきりと浮かび上がってくるのです。
4K解像度という数字は知識として理解していましたが、実際に体験すると「これはまったく別物だ」と納得せざるを得ませんでした。
長時間文章を読んでいても目の奥が疲れにくく、細かい作業を続けても気づけば集中力が長く保てている自分に気づきました。
IPS Blackパネルの恩恵も感じられます。
従来のIPSモニターでは暗いシーンで黒が少し浮いて見えることが多かったのですが、このモニターでは深みのある黒が静かに画面を引き締めてくれるため、映画のワンシーンや夜の写真を眺める時間がとても豊かになりました。
完全な有機ELの黒には及ばないにしても、IPSでここまで表現できるのかと感心させられました。
色域の広さも日々の体験を変えてくれます。
ウェブサイトを見たり写真を整理したりするだけでも、赤や青の色合いにしっかりとした深みがあり、自然と心地よさを覚えるのです。
特にDCI-P3を98%カバーしているという点は、動画配信サービスで映画を見るときに効いてきます。
映像がどこか鮮やかで、でも誇張されすぎない自然さを保っているため、画面を眺めている時間が以前よりもずっと贅沢に感じられるようになりました。
そして何より便利だと感じたのは、USB-C一本で全てがつながるという体験です。
これまでノートパソコンをつなぐときにはHDMIケーブル、電源ケーブル、USBハブと三本も四本もケーブルを這わせていました。
それが、このモニターにしてからはUSB-C一本差し込むだけで映像が表示され、同時に90WでノートPCが充電され、さらにはマウスや外付けストレージまで接続できてしまうのです。
机の上から余分なケーブルが消えただけで、仕事を始めるときの気分がぐっと軽くなりました。
昇降や回転などの調整機能も実際に役立っています。
画面を縦に回転させてウェブサイトのデザインを確認したり、長い文章を縦方向にスクロールせず一望したりできるのは、思っていた以上に便利でした。
PIPやPBPといった複数画面表示の機能も、仕事用PCとプライベートPCを同時に表示して効率的に作業する場面で助けになっています。
Dellが誇る出荷時キャリブレーションも信頼でき、特別に自分で細かく調整しなくても安心して色を扱えるのはありがたいと感じます。
全体的に、このモニターを迎えてから作業や趣味の時間がひとつひとつ丁寧なものに変わっていくのを実感しており、それが何よりの満足感につながっています。
レビュー気になった点
ただ、完璧な製品というものは存在しないのだと改めて感じる場面もいくつかありました。
まず最初に気づいたのは、HDR機能についてです。
確かにVESA DisplayHDR 400に対応しているのですが、映画やゲームでHDR表示を有効にしたときに想像していたほど劇的な変化は感じられませんでした。
明るさは十分にあるのですが、ローカル調光のような仕組みがないためか、暗い部分と明るい部分の差がやや単調に見えてしまうのです。
結果として「せっかくHDR対応なのに通常の表示との差が小さい」と思うことがありました。
日常の作業には全く支障はないのですが、本格的なHDR映像を期待している人には少し物足りなく感じられるかもしれません。
次に、黒の表現についても少し触れておきたいと思います。
IPS Blackという技術のおかげで従来のIPSに比べればかなり改善されているのですが、やはり完全な漆黒というわけにはいきません。
夜に部屋を暗くして映画を観ると、暗いシーンではどうしてもわずかに黒が灰色がかって見える瞬間があります。
普段は気にならないのですが、画面全体が暗くなる映像ではふと意識してしまうことがあるのです。
また、リフレッシュレートが60Hzまでという点も、人によっては気になるかもしれません。
私は主に仕事用や映像鑑賞用として使っているので十分満足していますが、ゲーミング用途を考えている方にとっては少々物足りないでしょう。
動きの激しいシーンではやや残像感が残ることがあり、ゲームで競技的に使うには不向きかもしれません。
さらに、付属のUSB-Cケーブルが思ったより短く、机の配置によっては本体に接続しづらい場面がありました。
市販の少し長めのケーブルを用意することで解決できましたが、購入直後に「もう少し長さがあればいいのに」と感じたのも事実です。
また、画面の均一性についてもほんのわずかながら気になる部分がありました。
真っ白な画面を表示したときに、ごく端の方で明るさが少し違うように見えることがあり、作業に支障はありませんが敏感な人には気になるかもしれません。
それでも、どれも決定的な欠点ではなく、使い続けるうちに慣れていく程度のものではあります。
しかしあえて率直に述べるならば、このモニターは「仕事や日常を豊かにする高精細ディスプレイ」である一方、「最新のHDR映像体験やゲーミングに特化したものではない」と理解しておくことが大切だと思います。
まとめ
Dell U2723QE-A 27インチ 4K USB-Cハブモニターをしばらく使ってみて感じたのは、この製品が私の暮らしを静かに、しかし確実に格上げしてくれる存在だということです。
最初に電源を入れたときに味わった文字や映像の美しさは、その後の日常の中で確かな安心感へと変わっていきました。
文章を書く時間、資料を眺める時間、映画を楽しむ時間、そのどれもが以前よりも少しだけ丁寧で心地よい時間に変わっていったのです。
USB-C一本で全てをつなげる利便性は思っていた以上に大きく、毎日の仕事の始まりをすっきりとした気持ちにしてくれます。
色の正確さや黒の深みも、長く付き合ううえで大きな信頼につながっています。
確かにHDRの物足りなさや黒の限界、60Hzまでという仕様上の制約はありますが、それらはこのモニターが本来目指している「日常を豊かにする正確で美しい表示」とは別の領域に属するものだと思います。
ゲーミングや本格的なHDR映像を求める人には向かないかもしれませんが、仕事や普段の映像鑑賞、あるいは写真整理やデザイン作業においては非常に頼れる存在だと感じています。
何よりも、5年間の無輝点交換保証という安心感が背中を押してくれました。
長く使うことを前提に選ぶなら、こうした手厚いサポートは何より心強いものです。
総合的に見れば、このモニターは買って本当に良かったと思えるものであり、これから先も机の上で静かに私の時間を支え続けてくれる存在になると確信しています。
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Dell U2723QE-A 27インチ 4K USB-Cハブモニター
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。